タイの携帯電話最大手AISが無人店舗を開設

タイのAdvanced Info Service (AIS)の子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるAdvanced Wireless Network (AWN)は無人店舗を開設したと発表した。

無人店舗はすべてデジタルで完結させるとの意味を込めて、AIS DigitALL Shopと称している。

すべての手続きがデジタル化されており、店内に配備された機器を操作して各種サービスの申し込みや各種商品の受け取りなどを行える。

AI (人工知能)を搭載したロボットであるLisaも配備しており、必要に応じてLisaが手続きの方法などを案内する。

支払方法はRabbit LINE PayまたはThai QR Pay (Prompt Pay)を通じたQRコード決済のみを受け付け、現金は利用できない。

店内には飲食物の自動販売機も設置しており、休憩できる場も提供している。

タイ政府はスマートシティを構築する地域としてプーケット県を指定しており、AIS DigitALL Shopの開設はスマートシティを構築する取り組みに呼応するほか、完全なデジタル化や待ち行列の解消などで新たな顧客体験の提供を狙う。

また、従来の一般的な店舗と比べて運用経費の削減も期待しており、1日あたりの運用経費は30～40%ほどの削減を目指す。

無人店舗はタイの移動体通信事業者の店舗としては初めての取り組みで、AIS DigitALL Shopはプーケット県ムアンプーケット郡にあるCentral Phuket Florestaの2階に入居する。

なお、Advanced Wireless Networkはタイにおける加入件数ベースで最大の移動体通信事業者となり、Advanced Info Serviceによる出資比率は99.99%となっている。

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