FIH Mobileの5大顧客にシャープ、FIH Mobileが明かす

Foxconn Technology Group (鴻海科技集団)の中核企業である台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の子会社で英領ケイマン諸島のFIH Mobile (富智康集団)の5大顧客にSHARPが含まれていたことが分かった。

FIH Mobileによると2018年は同年10月まで5大顧客にSHARPが入っていたという。

また、SHARPに対する製品の販売およびサービスの提供による売上高はFIH Mobileの連結売上高の6.44%を占めたとのことである。

FIH Mobileは2018年通期の連結売上高が149億2,990万3,000米ドル(約1兆6,588億円)であるため、その6.44%に相当する9億6,148万6,000米ドル(約1,068億円)がSHARPからの売上高となる。

2018年10月まで5大顧客と案内しているため、2018年11月以降は5大顧客に入っていないと思われる。

SHARPはFIH Mobileと同様にHon Hai Precision Industry傘下の企業である。

SHARPはスマートフォンやフィーチャーフォンを含む携帯端末の多くは自社開発しているが、一部のスマートフォンはSHARPとFIH Mobileで共同開発したことがあるほか、製造は基本的にFIH Mobileの子会社が保有する中国国内の工場で行っている。

また、一部の市場ではFIH Mobileの子会社が同社の自社開発および自社製造のスマートフォンをSHARPのブランドで販売していた。

FIH Mobileの5大顧客にはSHARPのほかにフィンランドのHMD globalも含まれているという。

HMD globalはフィンランドのNokia Technologiesとのライセンス契約に基づいてNokiaのブランドを冠した携帯端末を展開しており、FIH MobileはHMD globalに追加出資して持分比率を6.2%に高めた。

FIH Mobileはゲーマー向けに特化した製品を展開する米国のRazerとも資本関係を有する。

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