EQTがマルタの携帯電話事業者Melitaの買収で合意、過去にはNokiaからVertuを買収も

ルクセンブルクのEQT Infrastructure IVはマルタの移動体通信事業者(MNO)であるMelitaを買収すると発表した。

EQT Infrastructure IVは英国のApax PartnersおよびFortino CapitalからMelitaを買収する契約をApax PartnersおよびFortino Capitalと締結したと案内している。

Melitaは1991年に設立された企業で、移動体通信事業および固定通信事業を展開する。

過去にMelitaは英国のVodafone Groupの子会社でマルタの移動体通信事業者であるVodafone Maltaと合併で合意したが、マルタ競争消費者局(Malta Competition and Consumer Affairs：MCCAA)の承認を得られず合併を断念した。

EQT Infrastructure IVはMelitaの買収によって、ネットワークに投資してMelitaの成長を支援し、Melitaの顧客に高品質なサービスの提供を約束するという。

取引の完了には関連する規制当局の承認の取得が必要である。

また、関連当事者の間で取引額など財務詳細は開示しないことで同意したと説明している。

EQT Infrastructure IVは過去に英国のVertu Corporationを買収したことでも知られる。

Vertu Corporationは高級な携帯端末を展開した企業で、EQT Infrastructure IVは2012年10月にフィンランドのNokiaからVertu Corporationを買収した。

EQT Infrastructure IVは2015年9月にVertu Corporationを売却しており、その後のVertu Corporationは経営不振が深刻化して経営破綻に追い込まれた。

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