サウジアラビアのZain KSAが5Gサービスを開始
- 2019年10月10日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でZainブランドを展開するMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2019年10月5日より5Gサービスの提供を開始している。
固定通信用途で5Gサービスを提供しており、対応端末としては中国のHuawei Technologies (華為技術)製の据置型無線LANルータである5G CPE (H112-370)を取り扱う。
5G CPE (H112-370)の価格は2,000サウジアラビアリヤル(約57,000円)に設定されているが、5G向けプランに加入すれば無料となる。
5G向けプランは24ヶ月契約が必要なポストペイドのみを用意している。
月間データ通信容量は無制限で、月額料金は349サウジアラビアリヤル(約9,900円)に設定されている。
5Gサービスの開始当初は首都・リヤド、メディナ、ダンマーム、アル・コバール、ダーラン、アル・フフーフ、ブライダ、アネイザ、アル・ラス、タブーク、ハーイル、アル・ハルジ、ジッダ、メッカ、ターイフ、ディルイーヤ、アブハ、ビーシャ、ツワル、バフラ、ナジュラーン、ネオム・ベイ空港(NUM)の一部で5Gサービスを利用できる。
Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaは5G向け周波数として2.5GHz帯の90MHz幅および3.5GHz帯の100MHz幅を保有しており、NR Bandは2.5GHz帯がn41、3.5GHz帯がn78である。
当初、3.5GHz帯のライセンスは有効期限が2020年1月1日から15年間に定められていたが、前倒しで使用の承認を受けており、5Gサービスで使用を開始した。
5Gの通信方式として標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定したNR方式を採用しており、NR Bandはn78に該当する。
Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaはクウェートの移動体通信事業者であるMobile Telecommunications Company (MTC)の連結子会社である。
Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaに対するMobile Telecommunications Companyの経済的持分は37%で、過半を下回っているが、2018年7月にMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaの取締役の過半数をMobile Telecommunications Companyから指名し、それに伴いMobile Telecommunications CompanyはMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaを連結子会社化した。
なお、サウジアラビアではSaudi Telecom Company (STC)が最初に5Gサービスを商用化しており、サウジアラビアで5Gサービスを商用化した移動体通信事業者はMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaが2社目となる。
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