双日がミャンマーの通信塔事業edotco Myanmarに出資へ
- 2019年11月15日
- 海外携帯電話
Sojitz Corporation (双日)はミャンマー(ビルマ)のedotco Myanmarに出資することが分かった。
シンガポールのYoma Strategic Holdingsが明らかにした。
edotco Myanmarの親会社でシンガポールの持株会社のあるedotco Investments (Singapore)に対してはマレーシアのedotco Investments (Labuan)とYoma Strategic Holdingsの完全子会社であるYSH Financeが直接的に出資しており、持分比率はそれぞれ87.5%と12.5%となっている。
YSH Financeは同社の持分すべてを5,750万米ドル(約62億5,537万円)でSojitz Corporationに売却することで当事者間で合意に達したという。
これにより、Sojitz Corporationはedotco Investments (Singapore)に出資することになる。
edotco Investments (Singapore)は直接的および間接的にedotco Myanmarを完全所有しており、直接的に99%を保有するほか、残りの1%を完全子会社でシンガポールのAsian Towers Holdingsを通じて保有する。
edotco Investments (Labuan)はマレーシアのedotco Groupの完全子会社で、edotco GroupはマレーシアのAxiata Groupの子会社である。
edotco Groupに対するAxiata Groupの持分比率は63.0%であるため、edotco Myanmarに対するAxiata Groupの持分比率は間接的に55.1%となる。
edotco Groupは傘下の事業会社を通じてマレーシア、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュ、パキスタン、スリランカに参入しており、いずれの国でも通信塔の建設や運営などを主要事業としている。
ミャンマーの事業会社がedotco Myanmarとなり、旧社名はDigicel Myanmar Tower Companyである。
2015年にedotco Groupがジャマイカを拠点とする英領バミューダ諸島のDigicel GroupからDigicel Myanmar Tower Companyの親会社であるDigicel Asian Holdngsを買収し、社名をDigicel Asian Holdngsからedotco Investments (Singapore)、Digicel Myanmar Tower Companyからedotco Myanmarに変更した。
ミャンマーでは全土で1,500以上の通信塔を所有および運営しており、カタールのOoredooの完全子会社でミャンマーの移動体通信事業者(MNO)であるOoredoo Myanmarやミャンマーの政府組織で同国の移動体通信事業者であるMyanma Posts and Telecommunications (ミャンマー国営郵便・電気通信事業体:MPT)が主要な顧客として挙げられる。
通信塔を運営する規模から、edotco MyanmarにとってOoredoo Myanmarが特に重要顧客となっている。
なお、edotco GroupはJTOWERと戦略的事業提携を行うことで合意しており、第5世代移動通信システム(5G)を見据えた協力も行う。
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