ベトナムのVinsmart、ハノイ市で複合施設の建設を完了

ベトナムのVingroupの子会社で同国のVinsmart research and manufactureはベトナムの首都・ハノイ市で複合施設の第1段階の建設を完了したことが分かった。

Vinsmart research and manufactureはハノイ市で複合施設の第1段階の建設を完了し、2019年11月23日にVingroupおよびVinsmart research and manufactureの幹部やベトナム政府の関係者らが出席して式典を開催したという。

複合施設はハノイ市のホアラック地区に位置するホアラック・ハイテクパークに開設しており、Vinsmart research and manufactureの製造拠点や研究開発拠点が設置されている。

Vinsmart research and manufactureはハイフォン市に最初の製造拠点を設置しているため、ハノイ市の複合施設は第2の製造拠点となる。

ただ、ハイフォン市の製造拠点はVinsmart research and manufactureの兄弟会社でベトナムのVINFAST Trading and Productionが運営する複合施設の一角に入居する状況であった。

ハノイ市の複合施設はVinsmart research and manufactureが全面的に運営するため、Vinsmart research and manufactureにとって最初の同社専用の複合施設であることを意味する。

Vinsmart research and manufactureは専用の複合施設を開設することで各種事業の強化を図る。

ハノイ市の製造拠点では主にスマートフォンを中心とした携帯端末を製造するが、IoT機器やスマートテレビなどの製造も行う計画である。

第1段階の建設の完了時点で年間製造台数は携帯端末が2,300万台、IoT機器が100万台、スマートテレビなどその他のスマート機器が200万台の規模を有し、合計で2,600万台に達する。

最先端の製造設備を導入しており、安定的に高品質な製品を提供できると説明している。

Vinsmart research and manufactureは自社ブランドとしてVsmartのブランドでスマートフォンやスマートテレビを展開するが、自社ブランド以外に他社ブランドの製品の製造も受託する方針で、世界中からの注文に完全に応えることができるという。

研究開発拠点では経験が豊富な専門家を採用し、高品質な製品を提供するための研究開発も行う。

2020年には第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンを発売できるよう準備を進める方針である。

なお、Vinsmart research and manufactureは設立当初、ハイフォン市の製造拠点に本社を設置していたが、ハノイ市の複合施設は第1段階の建設の完了に先立ち部分的に運用を開始しており、それに伴い本社をハノイ市の複合施設に移転した。

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