ベトナムのVinsmart、サムスン電子から人材獲得を活発化か
- 2019年11月24日
- Android関連
ベトナムのVingroupの子会社で同国のVinsmart research and manufactureは韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)から人材の獲得を活発化していることが韓国メディアの報道で分かった。
Vinsmart research and manufactureはVsmartのブランド名でスマートフォンを含めた携帯端末の開発、製造、販売などを手掛けており、ベトナムの首都・ハノイ市には新たな製造拠点も入る中心的な事業拠点となる複合施設も開設し、携帯端末事業を中心として事業規模の拡大を狙っている。
一方、Samsung Electronicsは世界の複数の国で携帯端末の製造拠点を保有するが、国別ではベトナムが最大の製造拠点となっており、バクニン省のSamsung Electronics Viet Namおよびタイグエン省のSamsung Electronics Viet Nam Thai Nguyenを通じてベトナムで携帯端末の製造を行う。
Samsung Electronicsがバクニン省とタイグエン省で携帯端末の製造規模を拡大したことに伴い、部品のサプライヤもバクニン省やタイグエン省とその近郊に集結している状況にある。
韓国メディアによると、Vinsmart research and manufactureはSamsung Electronicsのベトナム法人で勤務した経験がある人材により高額な給与を提示し、豊富な経験を有する人材の獲得に乗り出しているという。
実際にSamsung Electronicsのベトナム法人で数年間にわたり勤務した経験がある責任者とその部下が一緒にVinsmart research and manufactureに転職した事例もあると伝えられている。
また、Vinsmart research and manufactureはバクニン省やタイグエン省などに集結した部品のサプライヤとも接触している模様である。
Samsung Electronicsとの取引で確かな実績があるサプライヤから部品を調達するだけではなく、サプライヤの買収まで検討しているという。
Samsung Electronicsのベトナム法人はSamsung Electronics Viet NamおよびSamsung Electronics Viet Nam Thai Nguyenを指すと思われ、Vinsmart research and manufactureが競争力のある待遇を提示したことに加えて、バクニン省やタイグエン省はハノイ市の近隣に位置する点も人材の移動をより容易とした可能性がある。
Samsung Electronicsは製造コストの削減のために主要な製造拠点を韓国の慶尚北道亀岡市からベトナムの2ヶ所に移転し、韓国での製造規模の拡大を求めた韓国政府の要望にも応えていないが、Vinsmart research and manufactureの登場がベトナムで同業界の給与の引き上げに繋がり、さらには製造コストの上昇に繋がる可能性も考えられる。
Vinsmart research and manufactureの動きにSamsung Electronicsは警戒感を強めていると思われる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。