楽天モバイル、アンリツの5G NR試験ソリューションを採用
- 2019年12月22日
- Rakuten-総合
Anritsuは移動体通信事業者(MNO)として新規参入するRakuten Mobile (楽天モバイル)よりAnritsuが開発したNR方式の試験ソリューションが採用されたと発表した。
Rakuten MobileはAnritsuが開発した第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応した端末の通信事業者受入試験(Carrier Acceptance Test:CAT)などを行うための試験ソリューションを採用したという。
Anritsuはすでに第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した端末の通信事業者受入試験などでRakuten Mobileを支援しており、NR方式でも同様にRakuten Mobileを支援する。
Rakuten Mobileが採用した試験ソリューションはAnritsuの5G NR モバイルデバイステストプラットフォームのME7834NRおよびラジオ コミュニケーション テストステーションのMT8000Aである。
ME7834NRは標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)の3GPP TS 38.523に準拠した通信事業者受入試験およびプロトコルコンフォーマンス試験(Protocol Conformance Test:PCT)の試験プラットフォームとなる。
従来の第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式、LTE-Advanced方式を含めたLTE方式に対応するほか、スタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成のNR方式に対応している。
NR方式の周波数は3GPPで定義されたサブ6GHz帯のFR1からミリ波(mmWave)のFR2までカバーできる。
MT8000AはNR方式の疑似基地局の機能を備え、1台でRF試験とプロトコル試験をサポートする。
NR方式で要求される広帯域信号処理やビームフォーミングなど最新の通信技術の開発に使われ、開発中の端末やチップセットの性能および機能の試験を行える。
NR方式の周波数はFR1からFR2まで対応している。
Rakuten MobileはAnritsuと協力してME7834NRおよびMT8000Aを使用し、NR方式に対応したスマートフォン、通信モジュール、チップセットなどの通信事業者受入試験などを実施する計画である。
AnritsuはNR方式に準拠した5Gサービスの早期の商用化を支援するためにME7834NRおよびMT8000Aの開発に尽力しているという。
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