NTT東日本、ローカル5Gの免許を申請
- 2019年12月24日
- Local 5G
Nippon Telegraph and Telephone East Corporation (東日本電信電話:以下、NTT東日本)はローカル5Gの無線局免許を申請したと発表した。
NTT東日本は東京大学と産学共同で設立するローカル5Gオープンラボの環境構築などに向けて、2019年12月24日に総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)へローカル5Gの無線局免許を申請したと説明している。
ローカル5Gオープンラボでは東京大学本郷キャンパスの大学院情報学環 中尾研究室とNTT中央研修センタにおいて、ローカル5GとプライベートLTEのsXGPの通信環境を構築し、様々な産業の事業体とローカル5Gを活用したユースケースの協創に取り組む方針である。
ローカル5Gは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用するが、ローカル5Gの導入初期はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成ではなく、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を採用する見込み。
ノンスタンドアローン構成ではNR方式を利用するためにはアンカーバンドとなるLTE方式への常時接続が必須で、ローカル5Gオープンラボにおける通信環境はsXGPがアンカーバンドとして機能すると考えられる。
ローカル5GのNR方式と事実上のLTE方式のsXGPが同時通信するデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR Dual Connectivity:EN-DC)も実装することになると思われる。
NTT東日本はローカル5Gオープンラボの公式ホームページを2019年12月24日に公開しており、ローカル5Gオープンラボを利用できるようになるまでの流れなどを確認できる。
なお、ローカル5Gオープンラボの商標は出願中という。
5Gは超高速大容量(eMBB)、高信頼低遅延(URLLC)、多数同時接続(mMTC)を実現できる通信技術で、様々な産業における活用が期待されている。
ローカル5Gは5Gの特徴を生かして、地域や産業の多様な需要に応じて自治体や企業などが運営主体として個別の需要に応じて構築できる5Gネットワークとなる。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は2019年12月24日よりローカル5Gの無線局免許の申請の受け付けを開始しており、まずは28GHz帯の100MHz幅がローカル5Gで利用できる。
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