豪州のTelstra、5G加入件数は約10万件に

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豪州最大手の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは第5世代移動通信システム(5G)の加入件数が約10万件に達していることが分かった。

Telstraは2020年1月9日までに5Gサービスの加入件数が10万件近くに達したと明らかにしている。

ただ、Telstraの移動体通信サービスの加入件数は音声通話契約のポストペイドとプリペイド、データ通信契約、IoT契約、卸売を合わせると約1,590万件であり、5Gサービスの加入率は0.6%強にとどまることになる。

Telstraが取り扱う5Gサービスに対応した機種は同社が2019年7月以降に発売した機種の4分の1程度と決して多くはない。

また、5Gサービスに対応した機種は高価格で、5Gサービスの提供エリアは限定的であるため、5Gサービスへの移行を促せるコンテンツの不足も影響して5Gサービスの普及が進んでいないと思われる。

Telstraは2019年5月22日に5Gサービスを商用化した。

豪州はもちろんのこと、大洋州で最初に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。

5Gの通信方式はNR方式を採用しており、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

周波数はFR1の3.5GHz帯で、NR Bandはn78となる。

スウェーデンのEricssonから通信設備を調達して5Gネットワークの整備を進めている。

5Gサービスの開始当初は提供エリアがオーストラリア首都特別地域キャンベラ、ビクトリア州メルボルン、ニューサウスウェールズ州シドニー、クイーンズランド州ブリスベン、ゴールドコースト、トゥーンバ、南オーストラリア州アデレード、西オーストラリア州パース、タスマニア州ホバート、ローンセストンの一部に限られたが、すでに26都市まで拡大しており、電波の発射を開始したNR方式の基地局は豪州全土で800局に達するという。

2020年1月9日から6ヶ月以内に9都市で5Gサービスを導入する計画も明らかにしている。

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