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ロシアのMTS、南極で携帯電話サービスを開始



ロシア連邦の移動体通信事業者(MNO)であるMobile TeleSystems (MTS)は南極大陸で携帯電話サービスの提供を開始したと発表した。

Mobile TeleSystemsは南極遠征隊との共同プロジェクトの一環として、南極大陸のプログレス・ステーションに携帯電話の基地局を設置し、ロシア連邦の移動体通信事業者としては初めて南極大陸で携帯電話サービスの提供を実現したという。

基地局の設置作業は数週間にわたり行われ、低温や強風など極端な気象条件下で動作するよう独自の工夫を施したとのことである。

通信方式は第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を運用する。

プログレス・ステーションの住宅、飛行場、船が停泊する港湾部などをGSM方式のネットワークでカバーしている。

携帯電話サービスは主にプログレス・ステーションで勤務する南極遠征隊、研究者、ジャーナリスト、その他の来訪者が利用することを想定しているという。

Mobile TeleSystemsの既存の顧客が利用できるほか、Mobile TeleSystemsとローミング協定を締結しているロシア連邦以外の移動体通信事業者の顧客は国際ローミングで利用できる。

なお、南極大陸を除くとMobile TeleSystemsが設置した最南端の基地局はダゲスタン共和国のカラジュフ、最北端の基地局はサハ共和国のサスキラフに存在する。

プログレス・ステーションはロシア連邦が運営する南極観測基地のひとつである。

ソビエト連邦の南極遠征隊が開設しており、ソビエト連邦の継承国であるロシア連邦が運営している。

南極大陸の携帯電話サービスとしては、すでにアルゼンチンの移動体通信事業者であるTelefonica Moviles ArgentinaがGSM方式に加えて第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式および第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入したことが分かっている。

Mobile TeleSystems

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