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愛媛CATVが地域BWAの無線局免許を追加取得、ローカル5Gのアンカーバンドを想定か



愛媛県のEHIME CATV (愛媛CATV)は地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)の高度化方式の無線局免許を新たに取得したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで確認できる。

EHIME CATVは2020年1月21日付けで1局の地域BWAの高度化方式の無線局免許を取得した。

送受信所は愛媛県東温市である。

これまで、EHIME CATVは愛媛県内で59局、そのうち東温市内では4局の無線局免許を取得しており、2020年1月21日に取得した無線局免許は愛媛県内で60局目、東温市では5局目となる。

2020年1月21日に取得した無線局免許以外は監視制御所が大阪府大阪市西区であるが、2020年1月21日に取得した無線局免許は監視制御所が東京都豊島区と異なる点に注目したい。

EHIME CATVは地域BWAの高度化方式の導入にあたり、兵庫県のHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)が構築したコア設備に接続するため、監視制御所はHanshin Cable Engineeringと同様に大阪市西区となる。

一方、2020年1月21日に取得した無線局免許は監視制御所が豊島区であるため、Hanshin Cable Engineeringのコア設備には接続しておらず、従来の地域BWAの高度化方式とは異なる用途で使用する見込み。

EHIME CATVはローカル5Gの導入を検討しており、ローカル5Gのアンカーバンドとして利用する可能性が考えられる。

ローカル5GではNR方式を導入するが、まずはLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を採用する見込みで、NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式への常時接続が必要となる。

アンカーバンドとしては地域BWA事業者との連携によってLTE (TDD)方式と高い互換性を確保した地域BWAの高度化方式の利用も認められており、制度上は地域BWAの高度化方式をローカル5Gのアンカーバンドとして使用できる。

ここで、三重県のZTVの計画を紹介すると、ZTVはすでにローカル5Gの無線局免許の申請を提出したことが分かっている。

ZTVも地域BWAの高度化方式を導入しており、ローカル5Gのアンカーバンドとしては地域BWAの高度化方式を使用する計画という。

地域BWAの高度化方式の導入にあたり、EHIME CATVと同様にHanshin Cable Engineeringのコア設備に接続しているが、ローカル5Gでは東京都のGrape Oneが構築するコア設備に接続する計画で、従来の地域BWAの高度化方式とは異なるエリアで新規に整備する。

Grape OneにはZTVのほかにSumitomo Corporation (住友商事)、Internet Initiative Japan (IIJ)、Cable Networks AKITA (秋田ケーブルテレビ)、CableTV、TAMA CABLE NETWORK (多摩ケーブルネットワーク)、Regional Wireless Japan (地域ワイヤレスジャパン)、そしてEHIME CATVが出資している。

EHIME CATVはZTVと同様にローカル5Gではアンカーバンドに地域BWAの高度化方式を使用するが、Grape Oneのコア設備に接続すると考えられる。

監視制御所が豊島区の背景にはGrape Oneのコア設備であることが関係している可能性があるため、これからの動向を引き続き注視しておきたい。

総務省 電波利用ホームページ

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