タイで5G周波数オークションが終了、5社が5G導入へ

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タイの政府機関で電気通信分野の規制を司る国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission：NBTC)は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の割当先を決定するオークションを終了した。

Advanced Wireless Network (AWN)、True Move H Universal Communication (TUC)、dtac TriNet (DTN)、CAT Telecom、TOTの5社の参加の申請を行い、この5社が参加資格の認定を受けていた。

Advanced Wireless NetworkおよびTrue Move H Universal Communicationが700MHz帯、2.5GHz帯、26GHz帯、dtac TriNetおよびTOTが26GHz帯、CAT Telecomが700MHz帯と2.5GHz帯の入札に参加しており、その結果が判明している。

700MHz帯は3ブロックのうちAdvanced Wireless Networkが1ブロック、CAT Telecomが2ブロック、1.8GHz帯は7ブロックすべてが流札、2.5GHz帯は19ブロックのうちAdvanced Wireless Networkが10ブロック、True Move H Universal Communicationが9ブロック、26GHz帯は27ブロックのうちAdvanced Wireless Networkが12ブロック、True Move H Universal Communicationが8ブロック、dtac TriNetが2ブロック、TOTが4ブロックを確保した。

1ブロックあたり700MHz帯は5MHz幅*2、2.5GHz帯は10MHz幅、26GHz帯は100MHz幅となるため、Advanced Wireless Networkは700MHz帯の5MHz幅*2、2.5GHz帯の100MHz幅、26GHz帯の1200MHz幅、True Move H Universal Communicationは2.5GHz帯の90MHz幅と26GHz帯の800MHz幅、dtac TriNetは26GHz帯の200MHz幅、CAT Telecomは700MHz帯の10MHz幅*2、TOTは26GHz帯の400MHz幅を取得したことになる。

具体的な周波数範囲はAdvanced Wireless Networkの700MHz帯が733～738MHzおよび788～793MHz、2.5GHz帯が2500～2600MHz、26GHz帯が25200～26400MHz、True Move H Universal Communicationの2.5GHz帯が2600～2690MHz、26GHz帯が24300～25100MHz、dtac TriNetの26GHz帯が26800～27000MHz、CAT Telecomは700MHz帯が738～748MHzおよび793～803MHz、TOTの26GHz帯が26400～26800MHzである。

参加した5社すべてが5G向け周波数の確保に成功したため、タイでは5社が5Gの導入に向けて準備を行う。

ただ、CAT TelecomとTOTはいずれもタイの政府機関である財務省(Ministry of Finance)が所有する国有企業で、2020年中に合併してNational Telecomを設立する方針を固めている。

National Telecomの設立を前提とすると、National Telecomは700MHz帯の10MHz幅*2と26GHz帯の400MHz幅を保有することになる。

なお、Advanced Wireless NetworkはAdvanced Info Service (AIS)の子会社、True Move H Universal CommunicationはTrue Corporationの子会社、dtac TriNetはTotal Access Communicationの子会社である。

国家放送通信委員会