Telia Company、モルドバのMoldcellをCG Corp Globalに売却へ
- 2020年03月01日
- 海外携帯電話
スウェーデンのTelia CompanyはネパールのCG Corp Globalとモルドバの移動体通信事業者(MNO)であるMoldcellの売却に関して合意したと発表した。
Telia Companyは完全子会社でオランダのFintur Holdingsを通じてMoldcellを完全所有しているが、Fintur HoldingsはMoldcellの持分全部をCG Corp Globalの完全子会社でアイルランドのCG Cell Technologiesに3,150万米ドルで売却する。
2020年第1四半期にMoldcellの売却を完了すると見込んでいる。
なお、Moldcellはモルドバ政府の実効支配が及んでいない沿ドニエストルを除いたモルドバの主要な3社の移動体通信事業者のうち加入件数は2位で、加入件数は約90万件となっている。
Telia Companyは北欧諸国とバルト三国に集中する方針に転換し、2015年9月にユーラシア大陸の7ヶ国、具体的にはモルドバ、ネパール、タジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、ジョージア、アゼルバイジャンの移動体通信事業から撤退する計画を明らかにした。
すでにネパール、タジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、ジョージア、アゼルバイジャンからは撤退を完了しており、撤退する計画の国ではモルドバのみが残っていたが、ようやくモルドバの移動体通信事業の売却先が決まった。
CG Corp Globalはネパールで移動体通信事業を展開した経験があり、傘下のCG Telecomがネパールの移動体通信事業者であるSTM Telecom Sancharを買収して参入した。
STM Telecom Sancharは社名をC. G. Communicationsに変更し、免許の都合から7地区に限定して小規模な移動体通信事業者として運営してきたが、ネパールの政府機関で電気通信分野の規制を司るネパール電気通信庁(Nepal Telecommunications Authority:NTA)によって免許が剥奪された。
そのため、CG Corp GlobalにとってはMoldcellが唯一の移動体通信事業となる。
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