シンガポールのSingtel、TPG TelecomへのMNP拒否の理由を説明
- 2020年03月03日
- 海外携帯電話
シンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるSingtel Mobile Singaporeは移動体通信事業者として新規参入する計画のTPG Telecomを転出先とする携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の申請を却下した理由を明らかにした。
TPG TelecomはSingtel Mobile Singaporeの措置が消費者の選択の自由に影響を及ぼし、関係当局に懸念を表明したと声明を発出しており、Singtel Mobile SingaporeはTPG Telecomの声明を受けて理由を説明している。
シンガポールでは2008年6月13日より携帯電話番号ポータビリティを運用しており、既存の移動体通信事業者であるSingtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1の3社が対応しているが、第4の移動体通信事業者としてTPG Telecomが新規参入する予定である。
Singtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1は2020年2月10日に書面を通じてTPG Telecomが商用化すればTPG Telecomも携帯電話番号ポータビリティの対象に加えると通知したという。
そのうえで、Singtel Mobile Singaporeは同社が把握する限りTPG Telecomは商用化していないと説明し、事前に通知した内容に従っていることを強調した。
StarHub MobileとM1はSingtel Mobile Singaporeのような措置は講じていない模様であるが、TPG TelecomはSingtel Mobile Singaporeの説明に納得した模様で、一時的に携帯電話番号ポータビリティによる加入を停止することを決めた。
なお、TPG Telecomは周波数を取得して移動体通信事業者として新規参入することが決定したが、商用化が大幅に遅れている状況にある。
商用化に先立ち無料のトライアルを実施しており、2020年2月5日より携帯電話番号ポータビリティでの加入を受け付けていた。
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