SoftBank 5Gは下り最大2Gbps、NR Bandはn77のみに
- 2020年03月05日
- SoftBank-総合
SoftBankは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠したSoftBank 5Gを2020年3月27日に商用化すると発表した。
商用化に先立ちSoftBank 5Gに関する情報が公開されている。
SoftBank 5Gの通信速度は下り最大2.0Gbps/上り最大103Mbpsとなる。
通信速度はエリアによって変動し、当初は下り最大2.0Gbpsは千葉県柏市増尾の一部エリア、上り最大103Mbpsは広島県広島市および福山市と福岡県福岡市博多区および中央区の一部エリアで提供するという。
SoftBankは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯および28GHz帯を保有している。
具体的な周波数範囲は3.7GHz帯が3900~4000MHzの100MHz幅、28GHz帯が29100~29500MHzの400MHz幅となる。
ただ、SoftBank 5Gの商用化の当初は3.7GHz帯のみを利用する。
5G向け周波数の割当時にSoftBankが総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)に対して提出した開設計画では2020年3月頃に3.7GHz帯、2021年3月頃に28GHz帯を利用してNR方式に準拠したサービスの提供を開始すると定めていた。
そのため、先に3.7GHz帯を利用してNR方式に準拠したサービスを商用化することは総務省に提出した開設計画通りである。
NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された通信方式で、3GPPではNR方式の周波数はNR BandとしてFR1とFR2に分類して定義されている。
SoftBankが導入するNR Bandは3.7GHz帯がFR1のn77となり、将来的に運用を開始する28GHz帯がFR2のn257となる。
NR方式には単独で動作するスタンドアローン(SA)構成と、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)が規定されているが、まずはノンスタンドアローン構成のOption 3で運用する。
なお、n77に対応した端末でも必ずしもSoftBank 5Gにアクセスできるとは限らないため、この点は留意しておきたい。
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