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楽天モバイル、韓国のKMWからアンテナ統合型無線装置を調達へ



韓国のKMWは日本で移動体通信事業者(MNO)として新規参入するRakuten Mobile (楽天モバイル)に対して第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応したアンテナ統合型無線装置などを供給することが分かった。

KMWは同社の日本法人であるKMW Japanと2020年3月18日から2020年12月31日までの89,038,723,200韓国ウォン(約78億2,413万円)相当の基地局装置の供給契約を2020年3月18日付けで締結し、基地局装置はKMW Japanを通じてRakuten Mobileに納入されると発表した。

基地局装置はRRAと呼ばれるアンテナ統合型無線装置とRTSの2種類で、Rakuten MobileがLTE方式の通信網を構築するために使用すると説明している。

これまでより、KMWはRakuten Mobileに製品を供給した実績があり、2019年には第1段階としてフィンランドのNokiaを通じてアンテナを供給していた。

第一段階ではNokia製の無線装置(RRH)とKMW製のアンテナを接続していたが、第二弾階ではKMWが無線装置とアンテナを統合したアンテナ統合型無線装置を供給することになり、Nokiaを通さず実質的に直接的な納入となる。

アンテナ統合型無線装置は従来のように無線装置とアンテナを数メートルのケーブルで接続する必要がなくなり、伝送損失の低減や電力効率の向上が期待できるという。

また、Rakuten Mobileに対してはアンテナ統合型無線装置とともにRTSも供給する。

RTSはチルト角を遠隔で容易に制御できる製品で、アンテナ統合型無線装置を直接設置して使用できる。

KMWは2019年にRTSの試作品を初めて公開したが、これまでに商用供給の実績はなく、商用供給はRakuten Mobileが初めてとなる。

KMW Japanを通じたRakuten Mobileへの基地局装置の供給はKMWの歴史上最大規模の単一契約になるという。

KMW

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