Vsmartの2020年Q1スマホ販売台数が判明、2020年中に5Gスマホ発売へ
- 2020年05月06日
- Android関連
ベトナムのVingroupは2020年第1四半期の業績を発表した。
Vingroupの業績の発表に伴いVingroupの子会社で携帯端末事業を展開するベトナムのVinSmart research and manufactureの事業データなどが公表されている。
まず、Vingroupの2020年第1四半期における非継続事業を除いた連結売上高は前年同期比3.9%増の15兆3,680億ベトナムドン(約697億9,878万円)、当期純利益は前年同期比74.0%減の5,050億ベトナムドン(約22億9,396万円)となった。
VinSmart research and manufactureはVsmartのブランド名でスマートフォンをはじめとする携帯端末などの開発、製造、販売などを手掛けており、Vingroupの報告セグメントにおける事業分野区分ではVinSmart research and manufactureの事業は工業分野に含まれている。
連結売上高の内訳を公表しており、VinSmart research and manufactureの事業を含む工業分野は前年同期比164.6%増の3兆2,590億ベトナムドン(約158億477万円)である。
工業分野は全体の21.2%を占める規模とどまるが、前年同期の8.3%から大幅に上昇しており、工業分野の事業は急成長していることが分かる。
なお、工業分野にはVinSmart research and manufactureの事業のほかに、自動車の製造を手掛けるベトナムのVINFAST Trading and Productionの事業も含まれている。
VinSmart research and manufactureの事業データを公表しており、2020年第1四半期におけるスマートフォンの販売実績は456,000台に達した。
2019年は通期の販売実績が600,000台であるため、2020年第1四半期は1四半期のみで前年通期の76%ものスマートフォンを販売したことになる。
VinSmart research and manufactureが提供するスマートフォンのラインナップは中低価格帯が中心で、ベトナムのほかにアジアおよび欧州の一部の国でも展開している。
ベトナムでは販売台数を基準として韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)と中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)に次ぐ3位まで成長したが、ベトナム以外ではあまり存在感を示せていない。
2020年第2四半期以降の事業計画も公表しており、第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンを2020年中に発売する予定という。
VinSmart research and manufactureは米国のQualcomm Technologiesと提携しており、5Gに対応したスマートフォンはQualcomm Technologiesが開発したチップセットを搭載する見込み。
ベトナムの一部の移動体通信事業者(MNO)は2020年中に5Gサービスを商用化する計画を示しており、VinSmart research and manufactureはベトナムにおける5Gサービスの商用化に向けて準備している可能性がある。
なお、VingroupのVinSmart research and manufactureに対する議決権持分および経済的持分はいずれも62.03%、VINFAST Trading and Productionに対してはいずれも51.15%となっている。
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