中国電信、公衆電話ボックスに5G基地局を設置
- 2020年05月29日
- 海外携帯電話
中国の移動体通信事業者(MNO)であるChina Telecom (中国電信)は第5世代移動通信システム(5G)の基地局を公衆電話ボックスに設置したと発表した。
China Telecomの上海市における事業を担う支社に相当する上海分公司は上海市内で公衆電話ボックスに5Gの基地局を設置して高トラヒックエリアで5Gネットワークの整備を進めるという。
上海市内では5,000ヶ所以上に公衆電話ボックスが設置されており、商業地区や混雑する道路沿いなどにも多い。
そこで、China Telecomの上海分公司は自社の公衆電話ボックスの天井に5Gのアンテナ一体型無線機や電源装置などを収納し、高トラヒックエリアで5Gネットワークの整備を強化する方針である。
これまでに、上海市内の中心部では人民広場付近など約10ヶ所の公衆電話ボックスに5Gの基地局を搭載したという。
China Telecomは5Gの通信方式としてNR方式を導入している。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
China Telecomは中国の移動体通信事業者でChina Unicom (中国聯通)として事業を行うChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)と5Gネットワークの共同整備に関して合意しており、China TelecomとChina United Network Communicationsは分担して共同でひとつの5Gネットワークの整備を進めている。
上海市ではChina Telecomが60%、China United Network Communicationsが40%の割合で5Gネットワークを整備することが決定しており、China Telecomが5Gネットワークの整備を強化することで、China Telecomに加えてChina United Network Communicationsの顧客も恩恵を受けられる。
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