サムスン電子、カナダのTELUSに5G通信設備を供給

韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)はカナダの移動体通信事業者(MNO)であるTELUS Communicationsに対して第5世代移動通信システム(5G)の通信設備を供給すると発表した。

Samsung ElectronicsはTELUS Communicationsと5Gの通信設備の供給に関する契約を締結したという。

Samsung Electronicsは2019年12月にカナダの移動体通信事業者であるVideotronと5Gの通信設備の供給に関する契約を締結し、初めてカナダの移動体通信事業者に通信設備を供給することが決まっていた。

Videotronに続いてTELUS Communicationsにも通信設備を供給することが決定しており、TELUS CommunicationsはSamsung Electronicsにとってカナダで2社目の通信設備の供給先となる。

なお、Videotronは地域限定の移動体通信事業者で、ケベック州、首都・オタワを含めたオンタリオ州東部、ニューブランズウィック州のフランス語圏地域で事業を展開しており、Samsung Electronicsはケベック州とオタワで通信設備を供給する。

TELUS CommunicationsはVideotronとは異なり、カナダ全土で事業を展開する移動体通信事業者である。

Samsung Electronicsはカナダの大規模な移動体通信事業者に通信設備を供給することで、カナダで主要な通信機器ベンダとしての地位を強固にすると表明している。

これまで、TELUS CommunicationsはスウェーデンのEricsson、フィンランドのNokia、中国のHuawei Technologies (華為技術)の通信設備を導入しているが、5GではEricssonとNokiaの通信設備を導入することを先行して発表していた。

EricssonとNokiaは引き続き採用する一方で、カナダではHuawei Technologiesの採用を見送る動きがあり、Huawei Technologiesの代替としてSamsung Electronicsを新規に採用する可能性が高い。

公式に発表された情報に基づくと、TELUS CommunicationsはSamsung Electronics、Ericsson、Nokiaの通信設備を使用して5Gを導入することが確定した。

Samsung Electronicsはカナダや米国の主要な移動体通信事業者に5Gの通信設備を供給することが相次いで決まっており、北米で存在感を高めている。

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