タジキスタンのMegaFon Tajikistanが5Gサービスを開始、タジキスタン初の5Gに
- 2020年07月05日
- 海外携帯電話
ロシアのMegaFonの子会社でタジキスタンの移動体通信事業者(MNO)であるTT Mobileは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
NR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始しており、高速な通信を利用できる。
5Gサービスの提供エリアは極めて限定的で、まずはタジキスタンの首都・ドゥシャンベに所在する中央広場の1ヶ所が5Gサービスの提供エリアとなる。
5Gに対応したスマートフォンなど携帯端末を所有していれば、加入者サービス事務所または連絡センターで5Gサービスの有効化を申請すると5Gサービスへのアクセスが有効化される。
SIMカードの変更や追加料金などは不要で、既存の電話番号と料金プランを維持して5Gサービスを利用できる。
タジキスタンでは移動体通信事業者で携帯端末を購入することは主流ではなく、基本的にTT Mobileもスマートフォンなど携帯端末の取り扱いは限定的で、スマートフォンは韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製や中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製の一部の機種を取り扱うにとどまる。
基本的に5Gに対応したスマートフォンも加入者が独自で調達する必要がある。
通信設備は中国のHuawei Technologies (華為技術)から調達しており、ドゥシャンベの1ヶ所にHuawei Technologies製の5Gに対応したアンテナ一体型無線機を設置している。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78である。
これまでに、タジキスタンで5Gサービスの提供を開始した移動体通信事業者はなく、タジキスタンの移動体通信事業者としてはTT Mobileが初めて5Gサービスの提供を開始したことになる。
なお、TT MobileはMegaFonの子会社で、MegaFonによる持分比率は75%となり、MegaFonが保有するMegaFonブランドで展開する。
MegaFonによって開示された2018年末時点の情報となるが、TT Mobileの加入件数は約150万件で、そのうちデータ通信の加入件数は約80万件となり、タジキスタンにおける加入件数の占有率は約30.0%となっている。
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