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韓国のKT Corporation、5G NRのSA導入に向けEPSフォールバックの試験を完了



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるKT Corporationは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式のスタンドアローン(SA)構成の導入に向けてEPSフォールバック(Evolved Packet System Fallback)の試験を商用環境で完了したと発表した。

KT Corporationは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携するノンスタンドアローン(NSA)構成でNR方式を導入しているが、2020年初めからSA構成の導入に向けて試験環境および商用環境でSA構成の機能試験を進めている。

新たに京畿道坡州市に所在する産業団地の商用環境でSA構成の5Gネットワークを構築し、安定した音声通話とデータ通信を提供するための試験を実施したという。

従来のNSA構成では音声通話はアンカーバンドとして機能するLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)を利用するが、新たに導入するSA構成ではNR方式で音声通話を行うVoNR (Voice over NR)を利用もしくはEPSフォールバック(Evolved Packet System Fallback)技術によってVoLTEに切り替える。

KT CorporationはSA構成の導入当初はEPSフォールバック技術を適用してVoLTEで音声通話を提供することが期待されると見込んでおり、商用環境でEPSフォールバック技術の試験を実施した。

EPSフォールバック技術の試験は2020年4月より試験環境で実施してきたが、商用環境でも安定した音声通話の動作を確認できたという。

ほかに商用環境で構築したSA構成の5Gネットワークでは移動中に安定したデータ通信を利用できることも確認しており、商用環境でSA構成の音声通話およびデータ通信の品質の確保に成功したと説明している。

KT CorporationはNR方式を運用できる周波数としてサブ6GHz帯の3.5GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯を保有する。

まずは3.5GHz帯を使用して5Gサービスを提供しており、NR BandはFR1のn78である。

通信設備は韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)、韓国のEricsson-LG 、フィンランドのNokia Solutions and Networksより調達しており、地域によって導入するベンダが異なる。

坡州市を含む京畿道ではSamsung Electronicsの通信設備を使用しているが、産業団地ではすべての通信設備でSA構成の動作を確認するために、Samsung Electronicsに加えてEricsson-LGやNokia Solutions and Networksのアンテナ一体型無線機も設置している。

なお、KT CorporationにはNTT DOCOMOが資本参加しており、NTT DOCOMOによる持分比率は5.5%となっている。

KT Corporation

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