サウジアラビアのstc、Vodafone Egyptの審査期間を再延長
- 2020年07月21日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcブランドを展開するSaudi Telecom Companyはエジプトの移動体通信事業者であるVodafone Egypt Telecommunicationsの買収に関して審査期間を延長すると明らかにした。
Saudi Telecom Companyは2020年1月29日付けで英国のVodafone GroupよりVodafone Egypt Telecommunicationsの株式の55%を23億9,200万米ドル(約2,565億8,984万円)で取得することでVodafone Groupと覚書を締結した。
Saudi Telecom CompanyとVodafone Groupが締結した覚書は法的拘束力を持たず、当初の有効期限は2020年4月13日となっていた。
しかし、今般の移動制限などが影響してSaudi Telecom Companyによる審査が想定より時間を要しており、追加の審査期間が必要として有効期限を2020年4月13日から2020年7月12日まで90日間の延長を実施することで合意していた。
Saudi Telecom Companyによる審査は延長後の2020年7月12日までにも完了せず、同様の理由でさらに60日間の延長を行うことになった。
Saudi Telecom CompanyはVodafone Egypt Telecommunicationsの審査期間を再延長したことになり、Saudi Telecom CompanyによるVodafone Egypt Telecommunicationsの審査が完了すれば、当事者間で最終的な契約を締結する予定という。
2020年1月29日時点では規制当局からの承認の取得を前提として、Saudi Telecom Companyは2020年6月末までにVodafone Egypt Telecommunicationsの取得を完了する計画としていたが、2020年6月末までに審査も完了していない状況で、取得の完了は大幅な延期を見込んでいると思われる。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビアのほか、子会社を通じてバーレーンおよびクウェートで移動体通信事業を展開している。
アフリカではVodafone Egypt Telecommunicationsを取得してエジプトに参入することを計画しているほか、エチオピアで免許の取得および新たな移動体通信事業者の立ち上げに関心を表明しており、アフリカで事業規模を拡大する方針である。
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