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シャープ、ローカル5G対応ルーターを開発



SHARPはモバイル無線LANルーター「ローカル5G対応ルーター」の試作機を開発したと発表した。

ローカル5Gに対応したモバイル無線LANルーターの試作機である。

各種状態を表示するディスプレイは約2.4インチQVGA(240*320)液晶を搭載している。

ローカル5Gの通信方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式で、周波数はサブ6GHz帯の4.5GHz帯とミリ波(mmWave)の28GHz帯を利用できる。

周波数範囲は28GHz帯では2019年12月24日にローカル5Gとして制度化された28200~28300MHzに加えて、ローカル5G向けに割当が検討されている28300~29100MHzにも対応し、4.5GHz帯ではローカル5G向けに割当が検討されている4600~4900MHzにも対応する。

通信速度は下り最大3Gbps/上り最大600Mbpsとなる。

なお、通信速度は下りと上りそれぞれ特定の設定条件下における数値となり、実際の通信速度は各種パラメータの設定や利用条件などで異なる。

無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)に対応し、無線LAN機器の最大同時接続台数は16台である。

有線LANは2.5GBASE-Tに対応している。

電池パックの容量は4000mAhとなっている。

充電端子は表裏の区別が不要なUSB Type-Cを採用する。

ローカル5Gの実証実験やネットワーク検証用として2020年9月以降に提供を開始する予定である。

なお、ローカル5Gは企業や自治体などが自らの敷地内をはじめとして特定のエリアに限定して構築できる第5世代移動通信システム(5G)で、総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は2019年12月24日にローカル5Gを制度化した。

2020年12月24日よりローカル5Gの免許の申請を受け付けており、すでに複数の企業や自治体がローカル5Gの免許を取得している。


SHARP

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