UAEのEtisalatとイスラエルのPartnerが国際ローミングに関して協議開始、国交正常化合意で
- 2020年08月18日
- 海外携帯電話
イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるPartner Communicationsはアラブ首長国連邦(UAE)の移動体通信事業者でEtisalatとして展開するEmirates Telecommunications Corporationと国際ローミングの協定の締結に向けた事前協議を開始したことを認めた。
Partner Communicationsはアラブ首長国連邦の移動体通信事業者と、Emirates Telecommunications Corporationはイスラエルの移動体通信事業者と国際ローミングの協定を締結していないが、歴史的なアラブ首長国連邦とイスラエルの国交正常化に関する合意を受けて、Partner CommunicationsとEmirates Telecommunications Corporationが国際ローミングの協定の締結に向けて事前協議を行うことになった。
アラブ首長国連邦とイスラエルは2020年8月13日に米国の仲介で国交正常化に関して合意に達したことを発表した。
アラブ首長国連邦、イスラエル、米国の共同声明では2020年8月13日から数週間以内にアラブ首長国連邦とイスラエルの代表団が観光、直行便、電気通信などの各分野で二国間協定に署名する予定と表明していた。
観光や直行便の就航を促進して相互往来を活発化する場合、国際ローミングの協定の締結は必要になると考えられるため、電気通信分野ではEmirates Telecommunications CorporationとPartner Communicationsが国際ローミングの協定の締結から事前協議を開始したと思われる。
Emirates Telecommunications CorporationやPartner Communications以外のアラブ首長国連邦の移動体通信事業者とイスラエルの移動体通信事業者も国際ローミングの協定の締結を模索する可能性が高い。
なお、Emirates Telecommunications Corporationは加入件数を基準にアラブ首長国連邦の2社の移動体通信事業者のうち最大の移動体通信事業者で、アラブ首長国連邦政府が所有するEmirates Investment Authority (エミレーツ投資庁:EIA)が所有する国有企業である。
Partner Communicationsは加入件数を基準にイスラエルの6社の移動体通信事業者のうち2番目の規模を有する移動体通信事業者で、一般的にイスラエルの大手3社のうちの1社として認識されている。
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