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ベラルーシのA1 Belarus、ミンスク市で3Gの通信速度を制限



ベラルーシの移動体通信事業者(MNO)であるUnitary Enterprise A1は首都・ミンスク市で第3世代移動通信システム(3G)を利用したデータ通信の通信速度を制限していたことが分かった。

Unitary Enterprise A1は2020年8月23日の夜にミンスク市の一部の地区で3Gを利用したデータ通信の通信速度を大幅に制限したため、対象の地区ではデータ通信の品質が低下したという。

具体的な対象の地区は公表しておらず、通信速度の制限はすでに解除したことを明らかにしている。

国家安全保障の確保と関連して国家機関の要請に従い通信速度の制限を実施したと説明しており、ベラルーシ政府が通信速度の制限を指示したことが分かる。

Unitary Enterprise A1は3Gより高速な通信速度を実現する第4世代移動通信システム(4G)も提供しているが、4Gに関しては通信速度の制限の指示を受けていない。

この背景としてベラルーシにおける4Gの提供形態が関係していると思われ、ベラルーシではbeCloudとして展開する卸売専業で国営の移動体通信事業者であるBelarusian Cloud Technologiesがほかの移動体通信事業者に対して4Gを提供している。

Belarusian Cloud Technologies以外の移動体通信事業者は仮想移動体通信事業者(MVNO)として4Gを提供することになり、4Gはベラルーシ政府が事実上管理できるため、ベラルーシ政府はUnitary Enterprise A1に対しては3Gの通信速度の制限を要請したと考えられる。

なお、ベラルーシの移動体通信事業者としてはMTSとして展開するMobile TeleSystemsやlifeとして展開するBelarusian Telecommunications Networkも存在するが、Mobile TeleSystemsとBelarusian Telecommunications Networkは通信速度の制限に関して公式声明などは発表していない。

ベラルーシでは2020年8月9日から2020年8月11日まですべての移動体通信事業者がベラルーシ全土でデータ通信の利用を制限したところであり、緊張が高まるベラルーシの情勢は携帯電話分野にも影響を与えている。

A1 Belarus

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