クロアチアのEricsson Nikola TeslaがHrvatski Telekomに5G基地局を供給
- 2020年09月08日
- 海外携帯電話
スウェーデンのEricssonの関連会社でクロアチアのEricsson Nikola TeslaはドイツのDeutsche Telekomの子会社でクロアチアの移動体通信事業者(MNO)であるHrvatski Telekomに第5世代移動通信システム(5G)の基地局を供給すると発表した。
Ericsson Nikola Teslaは2024年までHrvatski Telekomに対して独占的に5Gの基地局を供給する協力協定に署名したという。
Ericsson Nikola Teslaは2018年より5Gの導入を見据えてHrvatski Telekomの通信設備の近代化を進めており、5Gの導入に向けて引き続き協力することになる。
クロアチアの技術的、経済的、社会的な発展に貢献するために長期的に協力する方針を示している。
Ericsson Nikola Teslaはユーゴスラビア連邦時代のザグレブ(現、クロアチアの首都)で設立された通信機器の修理工場であるNikola Teslaが前身で、工場の移転とともに事業体の名称をTeslaに変更し、1953年にはEricssonとライセンス契約を締結してEricssonが開発した通信機器の製造および販売を開始した。
その後、事業体の名称をNikola Teslaに戻すとともに社会的所有企業として事業を拡大してきた。
1990年にはHrvatski Telekomの前身のHrvatske poste i telekomunikacijaと協力してクロアチアで最初のモバイルネットワークを立ち上げた実績がある。
ユーゴスラビア連邦の解体と1991年のクロアチアの独立に伴いNikola Teslaの民営化を進めることになり、Ericssonが出資してEricssonの関連会社とするとともに社名をEricsson Nikola Teslaに変更し、Ericssonのグループ会社として事業を展開している。
主にクロアチアのほかボスニア・ヘルツェゴビナやコソボなどをはじめとする旧ユーゴスラビア連邦、ベラルーシや沿ドニエストルなどをはじめとする旧ソビエト連邦の国や地域を中心に基地局などの通信機器を移動体通信事業者などに供給する。
なお、クロアチアの移動体通信事業者は5Gサービスを商用化しておらず、クロアチア国外でもEricsson Nikola Teslaが基地局を供給する移動体通信事業者は5Gサービスは商用化していない。
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