サウジアラビアのZain KSAが5G NRのキャリアアグリゲーションを導入、FR1では世界初
- 2020年09月15日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でZainブランドを展開するMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式でキャリアアグリゲーション(CA)を導入したと発表した。
2020年8月29日にNR方式でキャリアアグリゲーションを導入しており、通信速度が最大2.4Gbpsに達する超高速なデータ通信を実現できるという。
Mobile Telecommunication Company Saudi ArabiaはNR方式に準拠した5Gサービスを2019年10月5日に商用化しており、周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯および3.5GHz帯を使用している。
帯域幅は2.5GHz帯が90MHz幅、3.5GHz帯が100MHz幅で、NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41、3.5GHz帯がFR1のn78である。
したがって、Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaはn41とn78のキャリアアグリゲーションを導入したことになる。
NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しているため、実際はn41とn78を含む組み合わせのE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を運用する。
Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaは携帯通信用途と固定通信用途の両方で5Gサービスを提供しているが、NR方式のキャリアアグリゲーションは固定通信用途で提供する中国のHuawei Technologies (華為技術)製の据置型無線LANルータであるHUAWEI 5G CPE Pro 2が対応するため、固定通信用途の5Gサービスで通信速度の高速化が期待できる。
NR方式のキャリアアグリゲーションを導入した5Gサービスを一般顧客に提供する移動体通信事業者は世界初と説明しているが、実際はミリ波(mmWave)のFR2ではキャリアアグリゲーションを導入した移動体通信事業者が存在するため、正しくはFR1では世界初となる。
Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaは主にHuawei Technologiesより基地局を調達してサウジアラビア全土で5Gの整備を進めている。
2020年9月10日には5Gサービスの提供エリアを38都市に拡大しており、中東地域でカバレッジが最大の5Gネットワークと説明している。
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