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アイルランドのThree Irelandが5Gサービスを商用化



アイルランドの移動体通信事業者(MNO)であるThree Ireland (Hutchison)は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2020年9月28日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。

まずはアイルランドの315都市で5Gサービスを導入しており、人口カバー率は35%に達する。

2021年には新たに500都市で5Gサービスを導入する計画である。

ポストペイドプランまたはプリペイドプラン、個人顧客向けプランまたは法人顧客向けプランに関係なく、すべてのプランで5Gサービスを利用できる。

すべてのプランで5Gサービスを利用できる移動体通信事業者はアイルランドではThree Ireland (Hutchison)が初めてとなる。

5Gサービスに対応した端末としては複数のスマートフォンを用意しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 ProおよびHUAWEI Mate Xs、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5Gを取り扱う。

まずは6機種を取り扱うが、2020年12月下旬頃には15機種に拡大する計画も明らかにしている。

5Gの通信方式はNR方式を採用しており、5G向けに取得した周波数および既存の第4世代移動通信システム(4G)向け周波数で導入した。

5G向けに取得した周波数は帯域幅が広い3.5GHz帯で、通信速度が最大で約1Gbpsに達する高速な通信を実現できる。

既存の4G向け周波数では3.5GHz帯ほどの高速な通信は実現できないが、カバレッジの確保に有利である。

詳細な周波数は公表していないが、Three Ireland (Hutchison)は4GとしてLTE方式を導入しており、1.8GHz帯および800MHz帯でLTE方式を運用している。

Three Ireland (Hutchison)が取り扱うスマートフォンの対応周波数を考慮すると、1.8GHz帯でNR方式を導入したと考えられる。

NR Bandは1.8GHz帯がFR1のn3、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

通信設備はスウェーデンのEricssonより調達しており、コア設備と無線アクセスネットワーク(RAN)いずれもEricssonを採用した。

なお、Three Ireland (Hutchison)は香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)の完全子会社で、CK Hutchison Group Telecom Holdingsを通じて完全所有する。

これまでに、アイルランドの移動体通信事業者としてはVodafone Irelandが2019年8月14日、Meteor Mobile Communicationsが2019年10月24日に5Gサービスを商用化しており、Three Ireland (Hutchison)は3番目に商用化したことになる。

Three Ireland

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