チェコのVodafone Czech Republicが5Gサービスを開始
- 2020年10月04日
- 海外携帯電話
英国のVodafone Groupの完全子会社でチェコの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Czech Republicは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
Vodafone Czech Republicは2020年10月1日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
まずはチェコの首都・プラハを含めた5都市で5Gサービスを利用できる。
プラハではプラハ地下鉄の一部も5Gサービスの提供エリアとなり、15の駅の構内やトンネル区間の一部で整備したという。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に準拠した4Gサービスを利用できるSIMカードまたはeSIMであればSIMカードまたはeSIMの交換は不要である。
5Gサービスに対応した端末としては韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォンであるSamsung Galaxy S20 Ultra 5Gを用意している。
価格は30,977チェココルナ(約141,000円)に設定されている。
Samsung Galaxy S20 Ultra 5Gはチェコ国内でVodafone Czech Republicの正規取扱店ではない小売店などでも購入できるが、Vodafone Czech Republicの正規取扱店で購入することが最も理想で、Vodafone Czech Republicで購入したSamsung Galaxy S20 Ultra 5Gであれば5Gサービスの動作を保証できるという。
ほかにも5Gサービスに対応した端末を取り扱う計画であるが、具体的な予定は公表していない。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)で運用する。
周波数はサブ6GHz帯の1.8GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn3となっている。
1.8GHz帯では20MHz幅*2の帯域幅でLTE方式を運用しているが、周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装した。
将来的には1.8GHz帯に加えて、15MHz幅*2をLTE方式で運用する2.1GHz帯でもDSSを実装する計画を示している。
チェコでは5G向け周波数として700MHz帯および3.5GHz帯を割当することが決定しているが、Vodafone Czech Republicは早期に5Gサービスを商用化するために、5G向け周波数の割当に先立ち既存の周波数でNR方式を導入することになった。
チェコの移動体通信事業者が提供する5Gサービスとしては、O2 Czech Republicが最初に商用化しているため、Vodafone Czech Republicは2番目に商用化したことになる。
また、DSSの導入はチェコの移動体通信事業者としてはVodafone Czech Republicが初めてである。
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