米Verizonがミリ波の5Gで8CC CAを導入、通信速度は約4Gbpsに
- 2020年10月15日
- 海外携帯電話
米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の高度化に関して発表した。
Verizon Wirelessの携帯通信サービスでは2019年4月3日より5G Ultra Widebandとして5Gサービスを提供している。
周波数はミリ波(mmWave)の28GHz帯および39GHz帯を使用しており、NR Bandは28GHz帯がFR2のn261、39GHz帯がFR2のn260となる。
当初、帯域幅は1搬送波当たり100MHz幅でキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)を適用して合計で400MHz幅を使用してきたが、2020年10月13日より新たに8コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(8CC CA)を実装して合計で800MHz幅の使用を開始した。
ミリ波で800MHz幅を使用することで、下りの通信速度は4Gbpsに達する。
商用の通信モデムではミリ波は最大で800MHz幅まで使用できるため、通信モデムの性能を完全に発揮することになる。
5G Ultra Widebandでは上りの通信速度も強化している。
従来はアップリンク・キャリアアグリゲーション(ULCA)を実装していなかったが、2搬送波を使用したアップリンク・キャリアアグリゲーションも実装したという。
これにより、5G Ultra Widebandの通信速度は約2倍の高速化を実現できる。
また、5G Ultra Widebandの提供エリアの拡大に関しても計画を公開した。
商用化の当初は提供エリアが2都市に限定していたが、新たに19都市を追加して55都市に達している。
混雑する競技場や国際空港を中心に整備しており、55都市で43ヶ所の競技場と7ヶ所の国際空港で整備を完了したという。
2020年12月末までには60都市に拡大する計画である。
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