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KDDIとソフトバンク向けFDD 5G NR基地局が技適通過、エリクソン製でn3/n28に対応



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

スウェーデンのEricsson製の基地局「ERS 2217 B28A」および「ERS 4415 B3B」が2020年9月17日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

いずれも特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の33に規定する特定無線設備である。

FDD-5G-NR用基地局に該当するため、第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応した基地局となる。

中心周波数および帯域幅はERS 2217 B28Aが778.0MHzで10MHz幅および798.0MHzで10MHz幅となり、前者はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、後者はSoftBankが使用する700MHz帯の周波数で、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用している。

また、ERS 4415 B3Bが1815.0MHzで20MHz幅および1852.5MHzで15MHz幅となり、前者はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone、後者はSoftBankが使用する1.8GHz帯の周波数で、同様にLTE方式を運用する。

いずれもKDDIおよびOkinawa Cellular TelephoneとSoftBankの周波数に対応するため、KDDIおよびOkinawa Cellular TelephoneとSoftBank向けの基地局と考えられる。

すでにKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは総務省より700MHz帯および1.8GHz帯でNR方式を導入する計画の認定を受けており、SoftBankも同様の認定を受ける見込みである。

NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、1.8GHz帯がFR1のn3となる。

KDDIとSoftBankは共同で設立した折半出資合弁会社の5G JAPANを通じて5Gの地方展開を推進し、基地局の相互利用も行う。

そのため、2020年9月17日付けで工事設計認証を取得した基地局は5G JAPANを通じた共同整備でも使用すると思われる。

総務省 電波利用ホームページ

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