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総務省がソフトバンクの4G周波数で5G導入を認定、700MHz帯と3.4GHz帯



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)はSoftBankが申請した3.9世代移動通信システム(3.9G)等の普及のための特定基地局の開設計画(以下、3.9G等普及の開設計画)および第4世代移動通信システム(4G)等の普及のための特定基地局の開設計画(以下、4G等普及の開設計画)の変更を2020年10月23日付けで認定したと発表した。

3.9Gおよび4GではLTE方式を導入しており、総務省が第5世代移動通信システム(5G)向けに割当した周波数と比べて低い周波数を使用するため、モビリティやカバレッジの確保に有利と認識されている。

モビリティやカバレッジの確保の観点からLTE方式で使用する周波数を5GのNR方式で使用する需要が高まり、SoftBankはそれを実現するために3.9G等普及の開設計画および4G等普及の開設計画の変更を申請していた。

総務省はSoftBankの申請を審査して変更は適当と認めたため、2020年10月23日付けで認定することになった。

変更後の3.9G等普及の開設計画に基づき開設する5Gの特定基地局は2020年度末までに3,181局、2021年度末までに9,641局、2022年度末までに10,441局となり、変更後の4G等普及の開設計画に基づき開設する5Gの特定基地局および人口カバー率は2023年度末までに25,706局および65.4%、2024年度末までに27,574局および66.7%となる。

対象の周波数は3.9G等普及の開設計画が700MHz帯で、4G等普及の開設計画が3.4GHz帯である。

それぞれLTE方式でBand 28とBand 42を導入および運用しているが、NR方式では700MHz帯はFR1のn28を導入することで確定しており、3.4GHz帯はFR1のn77またはn78を導入することになる。

SoftBankはすでに3.7GHz帯でn77を導入しているため、3.4GHz帯でもn77を導入する可能性が高いが、国際ローミングの受け入れなども考慮してMulti-Frequency Band Indicator (MFBI)技術を適用してn78も導入する可能性は想定できる。

総務省は認定に条件を付しており、条件の一部として安全および信頼性の確保に留意することや、通信速度などを適切に周知するよう求めている。

帯域幅は700MHz帯が10MHz幅*2、3.4GHz帯が40MHz幅で、5G向け周波数より帯域幅が狭いため、NR方式を導入した場合でも5G向け周波数ほどの高速通信を実現できないため、それを考慮して通信速度に関する周知を条件に含めたと考えられる。

総務省

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