ベトナムのViettel Telecom、5G試験サービスの免許を取得
- 2020年11月03日
- 海外携帯電話
ベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)の支店で同国の移動体通信事業者(MNO)であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Group (以下、Viettel Telecom)はベトナムの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)より第5世代移動通信システム(5G)を試験的に提供するための免許を取得したことが分かった。
情報通信省はViettel Telecomに対して商用の携帯通信サービスで5Gを試験的に提供するための免許を付与したという。
Viettel Telecomはベトナムの首都・ハノイ市において140局を超えない規模で5Gの基地局を設置し、商用の携帯通信サービスで5Gを提供できる。
周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯および3.5GHz帯と、ミリ波(mmWave)の使用が認められている。
具体的な周波数範囲は2.5GHz帯が2500~2600MHz、3.5GHz帯が3700~3800MHz、ミリ波が27100~27500MHzとなっている。
5Gの通信方式としてNR方式を導入することは確実で、NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41、3.5GHz帯がFR1のn78となる見込み。
ミリ波は26GHz帯でFR2のn258もしくは28GHz帯でFR2のn257のいずれかを採用することになる。
なお、アジア太平洋地域ではn257は日本および台湾で一部の移動体通信事業者が導入し、n258は豪州の一部の移動体通信事業者が導入しており、いずれもアジア太平洋地域で採用されている状況である。
5Gを試験的に提供できる期間は2021年6月30日までとなり、情報通信省は2021年に予定されている5Gの正式な商用化の前に移動体通信事業者が技術検証に役立てることができると説明している。
5Gの基地局はViettel Groupの支店であるViettel High Technology Industries Corporation – Branch of Viettel Group (以下、Viettel High Technology Industries)が開発するほか、Viettel GroupはベトナムのVingroupの子会社で同国のVinSmart research and manufactureと5Gの基地局の開発に関する協力協定に署名した。
そのため、Viettel TelecomはViettel High Technology IndustriesおよびVinSmart research and manufactureが開発した5Gの基地局を採用すると思われる。
また、従来からスウェーデンのEricssonとも5Gの導入に向けて協力しているため、Ericssonも採用する見込みである。
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