NTTドコモ関西支社、自動販売機に5G基地局を設置

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NTT DOCOMOの関西支社は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gに関して自動販売機を活用した整備を行うと発表した。

自動販売機の上部に5Gの無線機およびアンテナを設置して5Gの提供エリアの拡充を図るという。

自動販売機の基盤を活用した自動販売機の5G基地局化による5Gの提供エリアの整備は日本で初めての事例となる。

5Gの基地局はDyDo DRINCOの自動販売機の上部に設置する予定で、2020年内に自動販売機の上部に設置した5Gの基地局を用いたサービスを開始する計画である。

NTT DOCOMOは総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications：MIC)より5G向け周波数としてサブ6GHz帯では3.7GHz帯の100MHz幅および4.5GHz帯の100MHz幅、ミリ波(mmWave)では28GHz帯の400MHz幅の割当を受けているが、自動販売機の5G基地局化では3.7GHz帯を使用することが明らかにされている。

NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257となる。

5Gの展開を拡充するためにはスモールセル基地局用のアンテナの増設が必要とされている。

ただ、建物の屋上や壁面はアンテナの設置場所が限定されているほか、街の景観への配慮も課題となっている。

そこで、既存の自動販売機を活用することで早期に整備できる見込みがあり、自動販売機の5G基地局化を実現することになった。

なお、スモールセル基地局は高トラヒックエリアにおいて通常のマクロセル基地局の提供エリア内に設置するカバレッジが狭い小出力の基地局である。

2021年度以降も自動販売機の5G基地局化の拡充を予定しており、5Gの顧客満足度向上にも努めるという。

また、NTT DOCOMOの関西支社は2020年11月5日に開催した発表会において公衆電話など様々な基盤にアンテナを設置して5Gの提供エリアを拡大する方針も示した。

NTT DOCOMO