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タイ最大手のAISが2020年Q3の業績を発表



タイのAdvanced Info Service (AIS)は2020年第3四半期の業績を発表した。

2020年9月30日に終了した9ヶ月間となる2020年第3四半期累計の連結売上高は前年同期比4.0%減の1,268億1,600万タイバーツ(約4,405億7,267万円)、当期純利益は前年同期比12.9%減の210億400万タイバーツ(約729億7,098万円)となった。

業績の発表に伴い事業分野別の業績も公表している。

携帯通信サービスの売上高は前年同期比5.8%減の890億6,700万タイバーツ(約3,094億3,185万円)で、全体の70.3%と7割を超えている。

Advanced Info Serviceの業績報告における事業分野区分を基準とすると、当然ながらAdvanced Info Serviceにとって最大の事業分野は携帯通信サービスとなっている。

ただ、各事業分野のうち前年同期比で減少幅が最も大きい事業分野も携帯通信サービスで、携帯通信サービスの業績の低下はAdvanced Info Serviceの業績に影響を与えた。

携帯通信サービスは子会社のAdvanced Wireless Network (AWN)が担当しており、タイにおける移動体通信事業者(MNO)として提供する携帯通信サービスが主力事業となる。

Advanced Wireless Networkは加入件数を基準としてタイで最大手の移動体通信事業者で、Advanced Info Serviceの略称でもあるAISをブランド名として使用する。

なお、Advanced Wireless Networkに対するAdvanced Info Serviceの持分比率は99.99%である。

業績の発表に伴い2020年第3四半期末時点の事業データも判明している。

移動体通信サービスの加入件数は前年同期比1.5%減の4,094万1,500件に減少した。

加入件数のうちポストペイド回線は前年同期比8.6%増の977万1,500件で23.9%、プリペイド回線は前年同期比4.3%減の3,117万件で76.1%を占めた。

2020年第3四半期に限定したタイバーツ(THB)ベースのARPUはポストペイド回線が前年同期比6.2%減の498タイバーツ(約1,730円)、プリペイド回線が前年同期比12.3%減の157タイバーツ(約545円)、合計が前年同期比6.8%減の237タイバーツ(約823円)である。

1回線当たり月間平均データ通信量はポストペイド回線が前年同期比22.2%増の19.8GB、プリペイド回線が前年同期比53.3%増の16.1GB、合計が前年同期比41.0%増の17.2GBとなり、データ通信の需要は引き続き増大している。

第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した携帯端末の普及率は前年同期比7ポイント増の76%に上昇した。

Advanced Wireless Networkは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスを2020年3月2日に商用化しており、2020年第3四半期の主な取り組みとしてはスタンドアローン(SA)構成の導入が挙げられる。

商用化の当初はノンスタンドアローン(NSA)構成で運用していたが、2020年第3四半期にはタイ全土でSA構成も導入している。

また、5Gネットワークの人口カバー率の目標も更新し、2020年末までに16%とする計画である。

2020年第2四半期の業績を発表した時点では2020年末までに13%、タイの首都・バンコク都に限定すると50%を目指すと案内していた。

2020年末までの目標を13%から16%に引き上げたほか、バンコク都ではすでに60%に達したという。

これからも5Gおよび4Gの整備を継続する方針を表明している。

AIS

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