ファーウェイのHONOR事業、地元政府が買収を主導
- 2020年11月17日
- Android関連
中国のHuawei Technologies (華為技術)の親会社で持株会社である中国のHuawei Investment & Holding (華為投資控股)および中国のShenzhen Zhixin New Information Technology (深圳市智信新信息技術)は2020年11月17日付けでShenzhen Zhixin New Information TechnologyがHONOR事業の全部をHuawei Investment & Holdingから取得することで合意に達したと発表した。
HONOR事業はHuawei Technologiesが展開しているが、Huawei Investment & Holdingが2020年4月1日に中国で完全子会社として設立したHonor Device (栄耀終端)にHONOR事業を移管し、Shenzhen Zhixin New Information TechnologyはHonor Deviceを取得することになる。
Shenzhen Zhixin New Information Technologyは中国のShenzhen Smart City Technology Development (深圳市智慧城市科技発展集団)が設立を主導し、30以上のHONORブランドの販売チャネルが資本参加することが公表されている。
Shenzhen Zhixin New Information Technologyの登記情報を確認すると、設立日は2020年9月27日で、登録資本金は1億人民元(約15億8,654万円)となっている。
登記上の本店所在地は中国の広東省深圳市福田区で、設立時の持分比率はShenzhen Smart City Technology Developmentが98.60%となり、Shenzhen Smart City Technology Developmentの子会社と位置付けられる。
Shenzhen Smart City Technology Developmentは深圳市の政府機関である深圳市人民政府国有資産監督管理委員会が完全所有している。
そのため、HONOR事業の買収は深圳市が主導したことが分かる。
なお、深圳市にはHuawei Investment & Holding、Huawei Technologies、Honor Deviceの本社も所在する。
Shenzhen Smart City Technology Developmentのほかに39の事業体がShenzhen Zhixin New Information Technologyに資本参加することになり、39の事業体にHONORブランドの販売チャネルとして機能する事業体が含まれる。
39の事業体には子会社や関連会社を通じてスマートフォンをはじめとした携帯電話などの製造で実績を有するChina Potevio (中国普天信息産業)の子会社であるBeijing Putian Taili Telecommunications Technology (北京普天太力通信科技)、携帯電話の流通および販売で実績が豊富なChina General Technology (Group) Holding (中国通用技術(集団)控股)の完全子会社であるChina Postal and Telecommunications Appliances (中国郵電器材集団)、携帯電話代理店大手のCHINA TELLING TELECOM (天音通信)、家電量販店を展開するSUNING GROUP (蘇寧易購集団)およびShenzhen Sundan Industry (深圳市順電実業)が含まれることも判明している。
China PotevioおよびChina Postal and Telecommunications Appliancesは国務院が所有しており、中央人民政府が管理する国有企業も参加することになる。
また、China PotevioはSony、Panasonic、TOSHIBA (東芝)、SANYO Electric (三洋電機)など日本企業と合弁で携帯電話を製造した実績もある。
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