NEC、英国政府の5G Open RAN実証プロジェクトに参加
- 2020年12月03日
- 海外携帯電話
NEC Corporation (日本電気)は英国政府が主導して実施する第5世代移動通信システム(5G)に関するOpen RANを活用した実証プロジェクトに参加すると発表した。
NEC Corporationが参加する実証プロジェクトは複数の通信事業者が無線アクセスネットワーク(RAN)を効率的に共有および活用できるソリューションを用いてOpen RANを稼働させる実証プロジェクトとなる。
複数の通信事業者が無線アクセスネットワークを効率的に共有および活用できるソリューションを活用することで、通信事業者は基地局の整備の効率化を実現できるほか、過疎地域などへの適用も期待されている。
また、NEC Corporationとしては実証プロジェクトの過程で実証するシステムを英国以外の国や地域にも国際展開できる可能性を考えているという。
NEC Corporationは2020年11月に英国でOpen RANの事業開発拠点を設置した。
実証プロジェクトは英国のOpen RANの事業開発拠点が実行する初期プロジェクトのひとつとなり、2021年中に稼働を開始する予定である。
一方、英国政府もベンダを多様化するための取り組みとして複数の取り組みを発表しており、NEC CorporationとOpen RANを活用した実証プロジェクトを実施することに言及している。
実証プロジェクトは英国のウェールズを拠点として実施することが公表されており、効率的かつ革新的で安全な5Gネットワークを展開するためのソリューションの試験を目指すと表明した。
英国政府は2027年の期限に先立ちベンダを多様化するために取り組む方針を明確化しており、その一環で英国政府の主導のもとNEC CorporationとOpen RANを活用した実証プロジェクトを展開することになる。
2027年の期限は中国のHuawei Technologies (華為技術)から調達した5Gの通信設備を使用できる期限を意味しており、英国では2027年12月31日以降はHuawei Technologiesから調達した通信設備を5Gで使用しないよう定めている。
英国政府としてはHuawei Technologiesの代替の候補としてNEC Corporationを有力視しており、NEC Corporationと協力して実証プロジェクトに取り組むと思われる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。