NTTドコモがサブ6GHz帯の5G NRで上りを高速化、256QAMを導入
- 2020年12月16日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gにおいてサブ6GHz帯の周波数で上りの通信速度を高速化した。
5Gの商用化当初よりサブ6GHz帯の周波数における通信速度は上り最大182Mbpsで提供してきたが、2020年12月16日より上り最大218Mbpsとなる。
2020年12月16日より韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S20 5G SC-51A、Galaxy S20+ 5G SC-52A、Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A、Galaxy A51 5G SC-54Aに対してソフトウェアのアップデートの提供を開始しており、いずれもソフトウェアのアップデートを適用することでサブ6GHz帯の5Gで上り最大218Mbpsに対応する。
なお、サブ6GHz帯の周波数は3.7GHz帯および4.5GHz帯で、いずれも帯域幅は100MHz幅を使用している。
NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79である。
NTT DOCOMOが公表する5Gの通信速度はNR方式と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で同時通信を行うE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用時の規格上の理論値で、実際の通信速度は通信環境に応じて変化することを留意しておきたい。
EN-DCの組み合わせは上り最大182Mbpsと上り最大218MbpsいずれもDC_1A_n78A、DC_1A_n79A、DC_3A_n78A、DC_3A_n79Aで、LTE方式の帯域幅が20MHz幅かつ変調方式が64QAMの場合に実現できる。
NR方式の変調方式が64QAMの場合に上り最大182Mbpsとなるが、新たに256QAMを実装して上り最大218Mbpsとなる。
すなわち、NTT DOCOMOはサブ6GHz帯の周波数を使用したNR方式の上りで256QAMを実装し、上りの通信速度を高速化したことになる。
ほかに上り最大218MbpsはFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のarrows NX9 F-52A、韓国のLG Electronics (LG電子)製のLG VELVET L-52A、SHARP製のAQUOS sense5G SH-53A、Sony Mobile Communications製のXperia 5 II SO-52Aも対応することが正式に発表されている。
arrows NX9 F-52AおよびXperia 5 II SO-52Aは2020年度冬以降にソフトウェアのアップデートを通じて上り最大218Mbpsに対応する予定である。
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