Airspan Networks傘下のDense Air Portugalが5Gサービスを開始
- 2020年12月17日
- 海外携帯電話
ポルトガルの移動体通信事業者(MNO)であるDense Air Portugalは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
Dense Air Portugalは2020年12月12日より5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスはポルトガルのリスボン県カスカイスが提供エリアとなる。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78である。
英国のDense Airとカスカイス市議会は2019年9月にスマートシティの構築などを目的とした最先端技術の導入に関して覚書を締結しており、Dense Airはポルトガル法人のDense Air Portugalを通じて5Gを整備することになった。
Dense Airは米国のAirspan Networksの子会社で、Airspan Networksは基地局の無線装置を製品化しているが、Dense Air Portugalの5Gサービスでは無線装置としてスウェーデンのEricssonから調達したアンテナ一体型無線装置を使用している。
5GでAirspan Networksの無線装置を採用する移動体通信事業者は少ないが、日本で移動体通信事業者として新規参入したRakuten Mobile (楽天モバイル)はAirspan Networksを採用した。
これまでに、Dense Airは世界の複数の国で周波数を取得しており、Carrier of Carrierとして第4世代移動通信システム(4G)または5Gを整備して既存の移動体通信事業者に提供する計画である。
周波数はポルトガルのほかにアイルランドおよび豪州で3.5GHz帯、ベルギーで2.6GHz帯、ニュージーランドで2.5GHz帯および2.6GHz帯を取得しており、各国の需要や規制に応じて4Gまたは5Gを整備する。
基本的には移動体通信事業者に対する卸売専業でスモールセルサービスを提供する方針を示している。
5Gではポルトガルに先立ちニュージーランドで商用化に関与しており、Dense Airのニュージーランド法人であるDense Air New Zealandが保有する周波数を使用してニュージーランドの移動体通信事業者であるSpark New Zealandがニュージーランドで初めて5Gを商用化した。
ニュージーランドでは5Gに適した3.5GHz帯の割当前にSpark New Zealandが5Gを商用化するためにDense Air New Zealandが保有する2.5GHz帯を使用することになった。
なお、ポルトガルではDense Air Portugalが初めて5Gを導入したことになる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。