KDDIと沖縄セルラー電話のn77に対応したエリクソン製5G基地局が技適通過
- 2020年12月17日
- KDDI-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
スウェーデンのEricsson製の基地局「ERS 4422 B77C」が2020年11月26日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A17276。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備であるため、5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局に該当する。
周波数は4000~4100MHzの100MHz幅で運用できる。
総務省がKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)向けに第5世代移動通信システム(5G)向けの3.7GHz帯として割当した周波数に該当するため、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneに納入する3.7GHz帯の5Gに対応した基地局と考えられる。
なお、5Gの無線方式はNR方式である。
Okinawa Cellular TelephoneはKDDIの連結子会社で沖縄県における事業を担当しており、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する1の者として総務省より5G向け周波数の3.7GHz帯と28GHz帯の割当を受けた。
3.7GHz帯に限定すると3700~3800MHzと4000~4100MHzの割当を受けており、KDDIは前者を3.7GHz帯、後者を4.0GHz帯と表記しているため、以下からKDDIの表記と同様に表記する。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは2020年3月26日にau 5Gとして5Gサービスを商用化したが、当初は3.7GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78を採用した。
3.7GHz帯ではn78とn77を導入できるが、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは世界的に導入事例が多いn78を採用することに決めた。
4.0GHz帯も運用を順次開始するが、n78で定義された周波数の範囲外となるため、NR BandはFR1のn77を導入することが確定している。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが発売した一部の端末は発売時よりn77に対応しているが、多くの端末はソフトウェアのアップデートを通じてn77に順次対応する予定である。
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