イタリアのIliad Italiaが5Gサービスを商用化

Tweet

イタリアの移動体通信事業者(MNO)であるIliad Italiaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2020年12月22日より5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。

まずはイタリアの首都・ローマを含めた27都市が提供エリアとなる。

5Gサービスに対応した料金プランは1種類で、月間データ通信容量は70GBである。

データ通信量が70GBを超過した場合は当月末まで明示的な同意を経て100MBあたり0.9ユーロ(約113円)でデータ通信を継続して利用できる。

国際ローミングのデータ通信としては欧州域内で利用できる6GBの月間データ通信容量が含まれている。

音声通話およびSMSも含まれており、イタリア国内と欧州域内の音声通話およびSMSは無制限となる。

また、欧州以外の一部の国と地域も音声通話は無制限の対象となっている。

月額料金は2021年1月21日までに加入すると9.99ユーロ(約1,300円)となり、2020年12月22日より公式ウェブサイトや取扱店を通じて加入できる。

イタリアの移動体通信事業者としては初めて10ユーロ(約1,300円)未満の月額料金で5Gサービスを提供すると案内している。

5Gサービスには複数のスマートフォンが対応しており、米国のApple製のiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxを取り扱う。

ほかに中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 Pro+、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Reno4 5G、OPPO Reno4 Pro 5G、OPPO Find X2 Lite、OPPO Find X2 Neo、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10、Xiaomi Mi 10 Pro、Xiaomi Mi 10T、Xiaomi Mi 10T Pro、Xiaomi Mi 10T Liteでも5Gの動作が公式に確認されている。

5G向け周波数としてはサブ6GHz帯では700MHz帯の10MHz幅*2を676,472,792ユーロ(約852億9,794万円)、3.5GHz帯の20MHz幅を483,900,000ユーロ(約610億2,110万円)、ミリ波(mmWave)では26GHz帯の200MHz幅を32,900,000ユーロ(約41億4,884万円)で取得しているが、まずは700MHz帯および3.5GHz帯を使用する。

NR Bandは700MHz帯がFR1のn78、3.5GHz帯がFR2のn78となる。

通信速度は下り最大855Mbpsに達するという。

5Gの通信設備はフィンランドのNokia Solutions and Networksより調達している。

これまでに、イタリアの移動体通信事業者としてはVodafone ItaliaおよびTIMが5Gを導入しているため、イタリアで3番目に5Gを商用化したことになる。

Iliad Italia