ルクセンブルクのOrange Luxembourg、ベルギーでPLMN番号を使用可能に
- 2021年01月02日
- 海外携帯電話
ルクセンブルクの移動体通信事業者(MNO)であるOrange Communications Luxembourgがルクセンブルクで割当を受けた公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)をベルギーで使用するための承認を取得したことが分かった。
Orange Communications LuxembourgはPLMN番号として270-99をルクセンブルクで割当を受けており、ルクセンブルクにおける携帯通信サービスで使用している。
基本的に270-99はルクセンブルク国内に限り使用できるが、国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)の運用公報によるとベルギーでも使用が認められたため、ベルギー国内で開設した基地局で270-99を報知できる。
ただ、ベルギー国内で270-99を報知する基地局の免許人はOrange Communications Luxembourgとは限らない。
ベルギーではOrange Communications Luxembourgの親会社でベルギーのOrange Belgiumが移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供している。
ルクセンブルクとベルギーは往来が活発で、Orange Belgiumがベルギーに滞在するOrange Communications Luxembourgの顧客のために270-99を運用する可能性が考えられる。
なお、Orange Communications LuxembourgはOrange Belgiumの完全子会社である。
Orange Belgiumはフランスの移動体通信事業者であるOrangeの子会社で、Orange Belgiumに対するOrangeの持分比率は52.91%となっている。
PLMN番号は3桁の国識別コード(Mobile Country Code:以下、MCC)と2桁または3桁の事業者識別コード(Mobile Network Code:以下、MNC)で構成し、270-99の270は国際電気通信連合がルクセンブルクに割当したMCC、99はルクセンブルク当局がOrange Communications Luxembourgに割当したMNCとなる。
国際電気通信連合はベルギーにMCCとして206を個別に割当したが、ベルギーでルクセンブルクのMCCを含むPLMN番号の使用を認めることになった。
国家の主権に関わるため、他国のMCCを含むPLMN番号を使用することは基本的に特別かつ例外的な扱いである。
すでにルクセンブルクの移動体通信事業者であるProximus Luxembourgの270-77をベルギーで使用することが認められているため、ルクセンブルクとベルギーの間では2番目の事例となる。
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