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HONOR V40はMediaTek製チップセットを搭載、新体制で最初の新機種



中国のHonor Device (栄耀終端)が開発中のスマートフォン「HONOR V40」はチップセットに台湾のMediaTek (聯発科技)が開発したチップセットを搭載することが分かった。

HONOR V40はHonor Deviceが中国向けに準備している未発表の第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンである。

Honor Device製で未発表のスマートフォンの型番としてはYOK-AN10が中国の認証を通過しており、YOK-AN10がHONOR V40の型番として有力視されている。

YOK-AN10がGeekbench 5の測定結果に登場しており、仕様の一部が判明した。

OSにはAndroid 10を採用している。

プロセッサ情報の項目で名称はMT6889Z/CZAと記載されており、CPUはオクタコアである。

MT6889Z/CZAはMediaTek Dimensity 1000+の型番であるため、これまでに伝えられていた通りにチップセットはMediaTek Dimensity 1000+を搭載することが分かる。

システムメモリの容量は8GBとなる。

ベンチマークの結果はシングルコアスコアが466から470、マルチコアスコアが2061から2076となっている。

HONORブランドの製品は長らく中国のHuawei Investment & Holding (華為投資控股)の子会社で中国のHuawei Technologies (華為技術)およびHuawei Device (華為終端)が展開してきたが、Huawei Investment & HoldingはHONOR事業の全部を新設したHonor Deviceに移管し、Honor Deviceの株式の全部を中国のShenzhen Zhixin New Information Technology (深圳市智信新信息技術)に譲渡した。

そのため、HONOR事業はHuawei Investment & Holdingの傘下ではなくなり、Honor Deviceが新体制のもとでHONOR事業の展開を開始している。

Honor Deviceにとって最初のスマートフォンがHONOR V40となる見込みで、チップセットはMediaTekから供給を受けることが決定的となった。

ただ、Honor DeviceがHONOR事業を承継してから1四半期未満であるため、HONOR V40の開発の大半はHuawei TechnologiesまたはHuawei Deviceが行い、Huawei TechnologiesまたはHuawei Deviceが開発を進めていた段階からMediaTekよりチップセットの供給を受けることは決まっていたと考えられる。

なお、MediaTekはHuawei TechnologiesおよびHuawei Deviceが展開するHUAWEIブランドのスマートフォンに対してもチップセットを供給している。

これまでに、Huawei TechnologiesおよびHuawei DeviceはMediaTek製のチップセットを搭載かつ5Gに対応した複数のスマートフォンを製品化した。

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