KDDIが2021年3月期Q3の業績を発表

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KDDIは2021年3月期(2020年度)第3四半期の業績を発表した。

2020年12月31日に終了した9ヶ月間となる2021年3月期第3四半期累計の連結売上高は前年同期比0.5%増の3兆9,237億7,500万円、営業利益は前年同期比3.2%増の8,710億4,200万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期比3.4%増の5,487億2,600万円となった。

業績の発表に伴い2020年12月31日時点の事業データも公表している。

モバイルの累計契約数はauが6,012万1,000件、UQ WiMAXが3,524万3,000件である。

いずれも増加傾向で、auは2021年3月期第3四半期に6,000万件を超えた。

なお、UQ WiMAXはKDDIの連結子会社であるUQ Communicationsが提供している。

パーソナルセグメントのモバイルの累計契約数において、グループID数は2,725万2,000件、スマートフォン浸透率は77.9%となった。

グループID数のうちau契約者数は2,363万1,000件、UQ mobileおよび仮想移動体通信事業者(MVNO)契約数は362万1,000件である。

UQ mobileおよびMVNO契約数は増加傾向であるが、一方でau契約者数は減少傾向が続いた。

MVNO契約数は2021年3月期第3四半期より名称をUQ mobileおよびMVNO契約数に変更されている。

UQ mobileに関する事業はUQ CommunicationsおよびKDDIの連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)の完全子会社であったUQ mobile Okinawa (UQモバイル沖縄)が展開していたが、2020年10月1日をもってUQ mobileに関する事業はKDDIがUQ Communications、Okinawa Cellular TelephoneがUQ mobile Okinawaより承継した。

2020年10月1日以降はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが移動体通信事業者(MNO)としてUQ mobileを提供しているため、UQ mobileの位置付けの変更を反映して名称を変更したと思われる。

グループID数はau契約者数とUQ mobileおよびMVNO契約数の合計で、2020年3月末よりモバイルIDの名称をグループIDに変更したが、集計対象の定義に変更はない。

2021年3月期第3四半期に限定したパーソナルセグメントおよびビジネスセグメントにおけるau総合ARPAは8,130円である。

ARPUは1回線当たりの月間売上高を示すが、ARPAは同一名義でスマートフォンやタブレットなど複数の回線を利用する場合はそれらをまとめた1加入者当たりの月間売上高となる。

パーソナルセグメントおよびビジネスセグメントにおけるau端末販売台数は前年同期比11.6%減の211万台で、そのうちスマートフォンが前年同期比14.7%増の195万台となった。

au契約者数やau総合ARPAにはKDDIのほかにOkinawa Cellular Telephoneが提供するauのスマートフォン、フィーチャーフォン、データカード、タブレット、モジュールを含み、au端末販売台数およびスマートフォン浸透率はauのスマートフォンやフィーチャーフォンが集計対象となっている。

また、UQ mobileおよびMVNO契約数のうちMVNOには一部のサービスを除いたKDDIの連結子会社がMVNOとして提供するサービスが集計対象で、KDDIやOkinawa Cellular Telephone以外の回線を使用するサービスも含まれている。

KDDIは業績の発表に合わせて第5世代移動通信システム(5G)の展開も説明しており、5G向けに割当を受けた新規の周波数に加えて既存の周波数も5Gで順次使用する計画で、2020年12月には3.5GHz帯、2021年春には700MHz帯でも5GのNR方式を導入する。

5Gの基地局数は2021年3月に約1万局、2022年3月に約5万局に拡大する予定である。

2020年12月には5Gに対応した端末の累計販売台数が120万台に到達したという。

KDDI