iPhone 12シリーズの5G対応事業者を追加、世界の8割超の5G網で動作
- 2021年02月20日
- Apple関連
米国のAppleはスマートフォン「iPhone 12」、「iPhone 12 mini」、「iPhone 12 Pro」、「iPhone 12 Pro Max」で第5世代移動通信システム(5G)を利用できる通信事業者の情報を更新した。
Appleは公式ウェブサイトを通じてiPhone 12シリーズの4機種で5Gを利用できる移動体通信事業者(MNO)および仮想移動体通信事業者(MVNO)を含めた通信事業者を公表している。
5Gを利用できる通信事業者は数度にわたり更新しており、2021年1月以降は移動体通信事業者に限定すると2021年2月5日付けで11社の移動体通信事業者を追加したことが確認できる。
具体的にはタイのdtac TriNet、Dhiraaguとして展開するモルディブのDhivehi Raajjeyge Gulhun、米領グアムおよび米自治領北マリアナ諸島のDOCOMO PACIFIC、イスラエルのCellcom Israel、南アフリカのVodacom、セーシェルのCable and Wireless (Seychelles)、アイスランドのNova、TelenorおよびTeliaとして展開するデンマークのTT-Network、VIVACOMとして展開するブルガリアのBulgarian Telecommunications Company、ブルガリアのA1 Bulgaria、カナダのVideotronの11社が追加された。
当初、5Gを利用できる移動体通信事業者は93社が掲載されていたが、数回の追加を経て2021年2月5日には133社まで増加した。
ただ、Appleが掲載した5Gを利用できる移動体通信事業者には5Gを商用化していない移動体通信事業者も含まれており、その場合は5Gを商用化すればすぐに5Gを利用できる見込み。
これまでに、世界では147社の移動体通信事業者が5Gを商用化しており、様々な事情で5Gの提供を終了した2社を除いた145社が5Gの提供を継続している。
145社のうち南アフリカのLiquid Telecommunications South Africaは卸売専業の移動体通信事業者で、移動体通信事業者であるVodacomが仮想移動体通信事業者としてLiquid Telecommunications South Africaの5Gネットワークを使用する。
Vodacomは自社でも5Gネットワークを整備しているため、Vodacomが提供する5GではVodacomが自ら整備した5GネットワークとLiquid Telecommunications South Africaが整備した5Gネットワークを利用できる。
2021年2月5日にはVodacomが5Gを利用できる移動体通信事業者に追加されており、Liquid Telecommunications South Africaの5Gネットワークでも動作すると考えられる。
5Gの提供を継続している145社のうちiPhone 12シリーズの4機種では121社が提供する5Gに対応し、さらにLiquid Telecommunications South Africaが整備した5Gネットワークでも動作するため、5Gを提供する移動体通信事業者のうち122社、比率としては84.1%の5Gネットワークで動作することになる。
TT-Networkに関してはノルウェーのTelenorとスウェーデンのTelia Companyがデンマークで折半出資合弁会社としてTT-Networkを設立し、TT-Networkが移動体通信事業者として携帯通信事業を行う。
なお、通信事業者によっては5Gを利用するためにOSのアップデートやキャリア設定アップデートの適用が必要となる場合がある。
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