サムスン電子、NTTドコモに5G基地局を供給
- 2021年03月23日
- docomo-SAMSUNG
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は日本の大手の移動体通信事業者(MNO)であるNTT DOCOMOより第5世代移動通信システム(5G)のネットワークソリューションプロバイダに選定されたと発表した。
Samsung ElectronicsはO-RANに準拠したソリューションを含めた革新的な5G技術でNTT DOCOMOをサポートするほか、顧客に充実した5Gサービスの提供およびビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進することで、社会全体の改善に貢献すると表明している。
NTT DOCOMOの無線アクセス開発部 部長は5G Open RANの次のフェーズでSamsung Electronicsと協力し、瞬速5Gのカバレッジの拡大を加速できることを嬉しく思うと述べている。
なお、NTT DOCOMOは5G向けに割当を受けた広い帯域幅の周波数である3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯を用いて高速大容量の通信を実現できる5Gを瞬速5Gと呼称する。
Samsung Electronicsの報道発表資料に記載されている通り、瞬速5Gの公式な英字表記はLightning Speed 5Gとなる。
また、Samsung Electronicsの日本法人であるSamsung Electronics Japan (サムスン電子ジャパン)の副社長兼ネットワーク事業部 事業部長はSamsung Electronicsの技術的リーダシップを生かして世界中の移動体通信事業者に最高のネットワークソリューションを提供し、次世代の革新的な5Gサービスと衝撃的なユーザエクスペリエンスを提供できるようにすることが目標と述べた。
Samsung Electronicsはチップセット、無線装置、コアネットワークなどを含めた5Gエンドツーエンドソリューションを提供して成功に導いてきたという。
継続的な研究開発を通じて完全に仮想化された無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワークからプライベートネットワークソリューションやAI (人工知能)による自動化ツールまで市場を先導する製品ポートフォリオで5Gネットワークを高度化するために業界を牽引していると強調した。
なお、O-RANに準拠したソリューションはオープン無線アクセスネットワーク(Open RAN)の仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN Allianceで策定されたO-RANの標準仕様に準拠することを意味する。
基地局制御装置と無線装置の間の通信を担うフロントホールのインターフェイスにO-RANの標準仕様であるO-RANフロントホールインターフェイスを採用することで、O-RANの標準仕様に準拠した異なるベンダの基地局制御装置と無線装置の接続が可能となるため、柔軟なネットワークの構築を実現できる。
NTT DOCOMOは2020年3月25日に5Gを商用化しており、5Gの基地局を構成する無線アクセスネットワークはFUJITSU (富士通)およびNEC Corporation (日本電気)が供給している。
納入を開始する時期までは言及されていないが、新たにSamsung Electronicsも5Gの無線アクセスネットワークをNTT DOCOMOに供給することになる見込み。
これまでに、Samsung Electronicsは日本ではKDDIに5Gの無線アクセスネットワークを供給していることが分かっている。
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