マレーシアのDigiが2021年Q1の業績を発表
- 2021年05月10日
- 海外携帯電話
マレーシアのDigiは2021年第1四半期の業績を発表した。
2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の連結売上高は前年同期比0.6%減の15億5,000万マレーシアリンギット(約411億2,682万円)、EBITDAは前年同期比2.5%減の7億3,700万マレーシアリンギット(約195億5,733万円)、EBITDAマージンは前年同期比0.9ポイント減の48%、当期純利益は前年同期比20.2%減の2億6,500万マレーシアリンギット(約70億3,215万円)となった。
連結売上高の事業別の内訳も公表している。
電気通信サービスは前年同期比3.6%減の13億3,700万マレーシアリンギット(約354億7,520万円)で全体の約86.3%を占めており、Digiにとって最大の事業となっている。
完全子会社でマレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるDigi Telecommunicationsを通じて携帯通信サービスを提供しており、電気通信サービスは携帯通信サービスと読み替えて問題ない。
基本的に周波数の免許などはDigi Telecommunicationsが免許人となる。
また、端末販売およびその他が前年同期比23.1%増の2億1,300万マレーシアリンギット(約56億4,805万円)で全体の13.7%を占めた。
マレーシアでは移動体通信事業者が端末を販売することは主流ではないため、Digiにとって端末販売は小規模にとどまる。
2021年第1四半期の業績の発表に伴い2021年3月31日時点の事業データも公表している。
携帯通信サービスの加入件数は前年同期比6.9%減の1,025万件となった。
携帯通信サービスの加入件数のうちポストペイド回線が前年同期比0.9%増の309万件で30.1%、プリペイド回線が前年同期比9.9%減の716万件で69.9%となっている。
スマートフォンの普及率は前年同期比3.8ポイント増の89.2%、データ通信加入率は前年同期比2.4ポイント増の85.9%に上昇し、平均月間データ通信量は前年同期比35.9%増の19.7GBに増加した。
4Gとして提供するLTE方式の人口カバー率は前年同期比1.0ポイント増の91.7%、4G Plusとして提供するLTE-Advanced方式の人口カバー率は前年同期比2.0ポイント増の75.0%となった。
マレーシアリンギット(MYR)ベースの2021年第1四半期のARPUはポストペイド回線が前年同期比5.7%減の65マレーシアリンギット(約1,724円)、プリペイド回線が前年同期比1.1%増の33マレーシアリンギット(約875円)、総合が前年同期比7.7%増の43マレーシアリンギット(約1,140円)である。
なお、DigiはノルウェーのTelenorの連結子会社で、Telenorによる持分比率は49%となっている。
TelenorはマレーシアのAxiata Groupとマレーシアにおける電気通信事業を統合する計画を発表している。
DigiとAxiata Groupの連結子会社でマレーシアの移動体通信事業者であるCelcom Axiataを統合し、Celcom Digiを設立する方向で協議を進めている。
Celcom Digiに対する持分比率はTelenorが33.1%、Axiata Groupも33.1%となる予定である。
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