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フィリピンのGlobe Telecomが2021年Q1の業績を発表



フィリピンの移動体通信事業者(MNO)であるGlobe Telecomは2021年第1四半期の業績を発表した。

2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の売上高は前年同期比4.0%増の428億4,700万フィリピンペソ(約975億1,201万円)、当期純利益は前年同期比11.3%増の73億3,700万フィリピンペソ(約166億9,768万円)となった。

業績の発表に伴い事業別の業績を公開している。

携帯通信サービスの売上高は前年同期比2.1減の263億1,600万フィリピンペソ(約598億9,440万円)で、全体の61.4%を占めた。

Globe Telecomの業績報告における事業区分を基準にすると、Globe Telecomにとって携帯通信サービスが最大の事業と言える。

また、携帯通信サービスのうち音声通話は17.9%、SMSは9.1%、データ通信は73.0%を占めており、70%以上をデータ通信が占める状況となっている。

音声通話は前年同期比11.2%減、SMSは前年同期比21.1%減となり、いずれも需要が低下したが、データ通信は前年同期比3.6%と需要が増大した。

Globe Telecomは移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供しており、周波数などの各種免許はGlobe Telecomが免許人となる。

2021年3月31日時点の事業データも公開している。

携帯通信サービスの加入件数は前年同期比10.7%減の79,765,732件となった。

このうち、ポストペイド回線が2,507,779件で3.1%、プリペイド回線が77,257,953件で96.9%を占めた。

なお、携帯通信サービスの加入件数はメインブランドのGlobeおよびサブブランドのTMが集計の対象で、オンライン専用で展開するGOMOはGlobeに含まれる。

フィリピンペソ(PHP)ベースのARPUはGlobeのポストペイド回線が882フィリピンペソ(約2,007円)、Globeのプリペイド回線が103フィリピンペソ(約234円)、プリペイド回線に限定して提供するTMが67フィリピンペソ(約152円)である。

2021年第1四半期の主な取り組みとして第5世代移動通信システム(5G)の強化を案内している。

Globe Telecomは2019年7月27日にフィリピンを含めた東南アジアで初めて5GのNR方式を導入しており、5Gの商用化以降は提供エリアの拡大に努めている。

2021年3月31日の時点で5Gの人口カバー率はマニラ首都圏で84%に達しており、5Gの基地局はビサヤ諸島およびミンダナオ島も含めたフィリピン全土で1,383ヶ所に達したという。

さらに、2021年第1四半期には国際ローミングで5Gの提供を開始した。

2021年2月22日よりタイの移動体通信事業者であるAdvanced Wireless Network (AWN)を対象として国際ローミングで5Gを提供している。

国際ローミングで5Gを提供する国および地域は順次拡大しており、2021年第2四半期以降も拡大を継続する計画である。

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