ソフトバンクが2020年度通期の業績を発表
- 2021年05月11日
- SoftBank-総合
SoftBank Corp. (SBKK)は2020年度(2021年3月期)通期の業績を発表した。
2021年3月31日に終了した12ヶ月間となる2020年度通期の連結売上高は前年同期比7.1%増の5兆2,055億3,700万円、営業利益は前年同期比6.5%増の9,707億7,700万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期比3.8%減の4,912億8,700万円となった。
業績の発表に伴い2021年3月31日時点の事業データも公開している。
移動通信サービスの累計契約数は前年同期比3.3%増の4,728万5,000件となった。
また、移動通信サービスの累計契約数のうち主要回線が3,791万件、通信モジュールなどが871万4,000件、PHSが66万件である。
PHSはテレメタリングプランを除いた一般向けサービスは2021年1月31日をもって提供を終了しており、その影響も受けて2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2020年度第4四半期中に100万件を下回った。
主要回線のうちスマートフォンは2,592万6,000件、おうちのでんわは56万件で、移動通信サービスの累計契約数のうちスマートフォンは54.8%を占めた。
解約率は主要回線が0.93%、主要回線のうちスマートフォンが0.71%、端末出荷数は前年同期比8.5%増の951万5,000台である。
主要回線の総合ARPUは2020年度第4四半期が前年同期比1.6%減の4,260円、2020年度通期が前年同期比2.9%減の4,290円となった。
なお、移動通信サービスの各事業データにはSoftBank、Y!mobile、LINE MOBILEの各ブランドに加えて、2021年3月17日に提供を開始したLINEMOが含まれる。
LINEMOは2020年度第4四半期中に提供を開始したため、初めて集計の対象となる。
LINE MOBILEは2021年3月31日の11時をもって新規加入の受け付けを終了した。
SoftBank Corp.はマルチブランド戦略として大容量でリーズナブルなSoftBank、中小容量で低価格なY!mobile、中容量でオンライン専用のLINEMOを展開すると説明している。
それぞれ移動通信サービスを提供する事業会社が異なり、SoftBankおよびLINEMOはSoftBank Corp.、Y!mobileはSoftBank Corp.および同社の連結子会社であるWILLCOM OKINAWA (ウィルコム沖縄)、LINE MOBILEはSoftBank Corp.の連結子会社であるLINE MOBILE Corporationが提供する。
SoftBank Corp.は2021年4月9日にLINE MOBILE Corporationを完全子会社化しており、SoftBank Corp.によるLINE MOBILE Corporationの吸収合併は引き続き協議を進めている。
第5世代移動通信システム(5G)に関する取り組みも案内しており、SoftBank Corp.は2020年3月27日に5Gを商用化したが、2020年第4四半期には既存周波数における5Gの導入および全都道府県における5Gの展開を達成したという。
5Gを商用化した当初は5G向けに割当を受けた新規周波数を使用していたが、2021年2月15日からは第4世代移動通信システム(4G)で使用する既存周波数も5Gで使用を開始した。
さらに2021年3月には全都道府県で5Gを展開している。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、まずは4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しているが、2021年度中にはLTE方式と連携が不要なスタンドアローン(SA)構成を導入する。
また、5Gの人口カバー率は2022年春に90%を達成する計画である。
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